本田響矢と鈴木康介が見どころや互いの関係性を語る「“好き”から“大好き”になりました」<ジャックフロスト>

2023/02/16 21:01 配信

ドラマ インタビュー

「ジャックフロスト」インタビューより撮影=岡田健


劇中で演じる役との共通点とは


──本田さんは“記憶喪失のイラストレーター・奥沢律”、鈴木さんは“愛を取り戻すために嘘をつく池上郁哉”を演じられましたが、ご自身と役の共通点はどのようなところに感じましたか?

鈴木:僕は面倒見たがりな部分がすごく似ているなと思っていて。僕、実際に弟がいるんですけど、弟のことが好き過ぎて面倒を見たくなっちゃうんですよ。郁哉も、律が好き過ぎて頼まれてもいないのにいろいろやってあげちゃう。ご飯も作ってあげるし、尽くしまくる。そこが似ているなと思いました。

本田:律くんはイラストレーターで芸術的。ファッションが好きで、カラフルな服を着ていたり、おしゃれな髪型をしていたりするんですが、そういうこだわりの強さは自分と共通しているなと思いました。僕も洋服が好きですし。

──絵は描かれるんですか?

本田:それが!これを機に絵を描くようになって、最近iPad miniとペンを買ったんです。もともと温泉が好きなんですけど、そこに新たに絵を描くという趣味が増えました。

──鈴木さんは、本田さんの絵を見たことは?

鈴木:僕の携帯のロック画面は、律が描いた絵ですよ。

本田:劇中に絵を描いているシーンがあったので、形だけじゃなくて本当に描こうと思って描いた絵があって。それを僕がロック画面用のサイズにして、監督さんやスタッフさんに布教しました(笑)。

──では、鈴木さんから見て本田さんと律、本田さんから見て鈴木さんと郁哉、それぞれの共通点はどこだと思いますか?

鈴木:上目遣いがうまい!

本田:え、それって、俺もっていうことだよね(笑)?

鈴木:そうそう(笑)。俺が上にいて「あ、響矢くん!」って呼んだときに「ん?」って顔をすることがあって。「あ、律」って思います。

本田:康介くんは、お兄ちゃんっぽく引っ張ってくれるところ。横にいればとりあえず安心できるみたいな気持ちになる。それは律として郁哉といるときも、本田響矢として康介くんといるときもどっちも同じ気持ちでしたね。

──郁哉はすごく優しくて理想の恋人のようですよね。

鈴木:現場では恋人にするなら郁哉か律か、半々だったよね。

本田:見ている方にも聞きたいですよね。どっち派か。

鈴木:アンケート取りたい。でも傷つくかもしれないからちょっと怖いな(笑)。

新たに見つかった役者としての目標「“ナチュラル芝居”を極めたい」「役を自分の感覚に近づけていける役者に」


──今回の作品を経て気付いたことや、それを受けて今後挑戦してみたいと思ったことを教えてください。

鈴木:郁哉は普通の人、癖は強くないけどどこかにいるような人だったので、演じるのが難しくて。でも実際にやってみるとめちゃくちゃ楽しかったです。だから普通の人を演じるのを極めようと思いました。“ナチュラル芝居”を極めたいです。

本田:自分がこれまでにやってきた役柄って、自分に経験がある役や、出会ったことのあるようなキャラクターが多かったんですけど、律は記憶がないという、自分にも経験がないし、お会いしたこともない役柄。ない部分を自分の中に入れるという感覚を今回初めて経験しました。そういった、役を自分の感覚に近づけていける役者になりたいなと、今回律を演じてすごく思いました。

2人で旅に出るなら「温泉」の一択?


──「ジャックフロスト」は律の記憶喪失が物語のキーになりますが、お二人の今までの人生の中で最も忘れたくない瞬間や出来事を挙げるなら何ですか?

鈴木:芝居を初めて半年くらいのときに出演していたドラマで、慣れてきたこともあって、セリフをうろ覚えの状態で現場に行ってしまったことがあるんです。そしたら現場でセリフが全然出てこなくなって、30〜40テイクくらい重ねました。その日はボロボロで泣きながら帰ったんですけど、いまだにその場面は夢にも出てきます。その経験をしてからは、絶対にセリフを覚えるときに手を抜かないというのは肝に命じていて。この失敗があって今につながっていると思うので、今後俳優を続けていくうえで忘れたくない出来事です。

本田:僕がこの仕事を始めるきっかけは「男子高生ミスターコン2016」なのですが、エントリーしてくれたのは、当時の部活の友達。その友達がエントリーしてくれて、支えてくれた学校の先輩がいて、親がいて、そのコンテストでお世話になったスタッフの方々がいて…って、その時々の段階を踏んで今がある。だからこの仕事をするきっかけになった方々の存在や、そこに対する感謝の気持ちは絶対に忘れたくないと思っています。

──では、律と郁哉は二人で交際の軌跡を辿る“旅”を始めますが、本田さんと鈴木さんで旅に行くとしたらどこで何をしたいですか?

鈴木:温泉!

本田:温泉だな〜。

──本田さんは温泉がお好きとのことでしたが、鈴木さんも温泉が好き?

鈴木:僕はサウナが好きなんですよ。

本田:じゃあサウナがある温泉だ。

鈴木:俺がサウナの良さ教えるから、温泉の良さ教えて?

本田:そうしよう!行ったことないけど行ってみたい温泉が結構あるので、そこに一緒に行きたいですね。

「ジャックフロスト」インタビューより撮影=岡田健