――番組内では、藤吉さんが制作したアート作品を加賀美先生が大絶賛していましたね?
藤吉:褒めていただけて嬉しいです(笑)。他の方が絵の上手な方ばかりだったので画力に自信が付くことはなかったですけど(笑)、褒めていただいたことがすごく嬉しくて、ちょっとテンションが上がってます!
――収録はいかがでしたか?
藤吉:すごく楽しかったです。もともと人生の先輩のお話を聞くのが好きなので、とても貴重な時間でした。私はこういう番組にあまり出たことがないので、最初はすごく緊張していたんですけど、最後には撮られていることを忘れちゃうくらいに夢中になって聞いていました。
――とくに印象的だったお話は?
藤吉:一番刺さったのは、“続ける”というお話。自分がやりたいものと世間に求められるものが違うと感じることはあっても、どちらかに振り切るって難しいじゃないですか。でも、加賀美さんは自分のやりたいことを10年間続けた結果が今に繋がっているので、やっぱり続けることって大事なんだなと思いました。“ブレずに続ける”って心に余裕がないとできないことだと思うので、かっこいいなと思いましたし、私もブレずにがんばらなきゃいけないなと。加賀美さんのお話は自分と重なる部分が多くて、聞いていてちょっと胸が苦しいぐらいでした。アートの世界では“10年続けて1年分”だとおっしゃっていて、私はグループに入って5年くらい経つけど、それでも半分なんだぁって。「結構、続けてきたな~」という心持ちだったんですけど(笑)、まだまだなんだなと思いました。
――もともとアートにはどんな印象がありましたか?
藤吉:この番組にも出ていらっしゃったOSRINさんが作ってくださるジャケット写真が好きで、OSRINさんが作るような「ちょっとダークで洗練されたものがアートだ」と漠然と思っていました。今回、加賀美さんの作品を見せていただいて、アートで笑いが起こるというのも新鮮でしたし、私がアートだと思っていたものとは真逆の世界だったので、こういうアートの形もあるんだと驚きました。
――この番組をどんな方に見てもらいたいですか?
藤吉:現代アートに興味がある方だけではなくて、今の時代、自分で何か物を作ったり、映像を撮ったりして世に出されている方は多いと思うので、そういった方々にもすごく刺激のある時間になるんじゃないかなと思います。
――番組の最後に、先生がカッコいい大人の定義を語ることが恒例となっていますが、藤吉さんが思うカッコいい大人とは?
藤吉:私も加賀美さんがおっしゃっていたように、“大人だと思っていない大人”の人が大好きなんです。例えば監督さんって、私の中では椅子に座って指示を出して…みたいなイメージがあったけど、そうではなくて、私たちがいるところまで自分で走ってきてお話しをしてくださるような無邪気な方を見ると、作品に熱を入れてくださっていることがすごく伝わってきます。作品作りを心から楽しんでいるというか、仕事だけど仕事じゃない、というか。私もそんな大人になりたいとずっと思っていたので、加賀美さんのお話に本当に共感できました。
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