しかし!ここで終わらないのが、このドラマの沼がさらに深いところ。平良視点で描かれてきた恋物語が、4話のラストから清居視点に切り替わって描かれるのだ。お高くとまっていると思われた清居はどう思っていたのか、キスされながらどんな顔をしていたのか、高校を卒業してから平良のことをどう思っていたのか……。キングだと思っていた清居が、実は良い意味でただの乙女だったことが判明する。あの清居が非常にかわいらしい!この姿を見て萌えずにいられる人はいないんじゃないだろうか。
平良は清居が自分のことを想っているなどと思いもよらず、清居を神様のように崇めて対等に交流しようとしないため、結果、清居のほうが振り回されてしまう。どうして自分のほうがと困惑しつつ、平良への気持ちがどうしようもなくあふれる清居のかわいいこと!そして清居への気持ちを制御しなくてもよくなった平良の“雄み”にもゾクゾクさせられる。
シーズン1を通してついに結ばれた2人だが、「美しい彼」シーズン2では彼らのその後が描かれる。平良は大学4年生となり、清居は俳優の道に進み、平良の家で同棲生活を送っている。平良は相変わらず対等な恋愛というよりは信仰に似た愛を清居に捧げ、清居はそんな平良に手を焼く。素材は実はイケメンな平良をおめかしさせてパーティに同伴すると、平良がモテてしまってブチ切れるという清居の理不尽なキングぶりも健在。怒れば怒るほど嫉妬心が丸出しになり、清居のかわいらしさには拍車がかかっている。また、怒った挙げ句にもじもじしながら「今日は…するからな」と言い放つ姿にもキュンキュンさせられる。シーズン1の美しく尊いラストシーンも含めて、性愛に蓋をしようとせず、ナチュラルに恋の延長として描くのもこのシリーズのいいところだ。
続編は原作ファンの間では“バカップルのいちゃいちゃラブコメディ”と愛を込めて評されているほどなので、ドラマ版も甘い生活を見守っていけることを期待している。どこまでがドラマで描かれ、劇場版ではどんなシーンが展開するのか、今から楽しみだ。
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