紗倉まな3年ぶり新作は初の恋愛小説「心の底で濁って溜まっていた思いをどこかで書けたらと」

2023/02/21 19:00 配信

芸能一般 会見

紗倉まなが小説集「ごっこ」刊行記念記者会見に登場※ザテレビジョン撮影

セクシー女優で作家としても活躍する紗倉まなが、小説集「ごっこ」(講談社)を2月22日(水)に発売。20日に都内で刊行記念記者会見を開いた。

初の恋愛小説


小説3冊目の「春、死なん」が2020年10月に野間文芸新人賞候補になるなど話題となった紗倉。今回は、月刊文芸誌「群像」に掲載された「はこのなか」「ごっこ」「見知らぬ人」の3篇を一冊に。3年ぶりの新作となる恋愛小説集。恋人ごっこ、夫婦ごっこ、友だちごっこ…。曖昧な関係に振り回される女たちの、不器用すぎる恋を描いている。

「『息抜きに恋愛小説を書いてみるのはいかがですか?』と提案されたことがきっかけ」と言い、「他の原稿が行き詰まっていた時で救われる思いだった」と振り返る。

ままならない関係に翻弄(ほんろう)される人物が登場する作品だが、「恋愛という軸で書くのは初めて」と明かし、「今までの作品と違う部分が、感情が高まって、ヒステリックじゃないですけど、躍動感がある作品が書けた。『春、死なん』は読む人が限定されてしまったかもしれないですが、今回は幅広く、女性の方にも読んでいただけたらうれしい」と呼び掛けた。

着想について聞かれると、好きな車の運転中に思いつくことが多いと明かし、「運転のシーンもその最中でこういう展開があったら嫌だなぁとか、過去の恋愛と重ねて思うところがあって。気を抜いているというか、ぼんやりとしている時に何を思いつくかというのを大事にしたい。あとは、前々から書きたいと思っていた題材でもあったので膨らませた」と答えた。

物語に登場する感情的になるキャラクターについては「私がかなり短気で、すぐに怒ったり、クレーマー気質だったりするんですが、自分の心の底で濁って溜まっていた思いをどこかで書けたらいいなって。それが感情的だったり激しい登場人物たちの気質に影響したと思います」と言う。

また、自身の恋愛については「ことごとく玉砕してきた感じ」と明かし、「どれも私に似ている部分がある」と登場人物のことを語った。

紗倉まな※ザテレビジョン撮影


30代は「自分をうまく扱えるような年に」


3月に30歳の誕生日を迎える紗倉。「周りにいる女性の方々からは『どんどん生きやすくなるよ』と言っていただけることが多くて。30代に入ると自分のことがよく分かってくる、取り扱えるようになる。20代の頃はうまくコントロールできないことが多かったので、30代は自分をうまく扱えるような年にしたいなと思っています。自分にできることを、これまでと同じようにできたら」と意気込んだ。

最後に「『春、死なん』から3年ぶりとなる小説集で、4冊目の小説になるんですが、3篇のこれまでとは違う切り口で書けました。本職の方では男性の方に見ていただくことが多いですが、ぜひ女性の方にも見ていただけたらうれしいなと思います」とアピールした。

紗倉まな※ザテレビジョン撮影

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