瀬戸利樹“真澄”の毒母への葛藤が辛く、中田圭祐“律”の優しさが染みる<僕らのミクロな終末>

2023/02/20 12:52 配信

ドラマ レビュー

「僕らのミクロな終末」第4話より(C)丸木戸マキ/祥伝社 ABC

瀬戸利樹中田圭祐がW主演を務める「僕らのミクロな終末」(夜0:55-1:30、ABCテレビ)の第3話が2月19日に放送された。真澄(瀬戸)の母への葛藤が描かれ、律(中田)が見せる優しさが感動を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

「僕らのミクロな終末」とは


同作は、実写ドラマがヒットした「ポルノグラファー」で知られる丸木戸マキによる同名コミックを原作に、地球滅亡寸前というSFなシチュエーションで異色の終末を描く恋愛ヒューマンドラマ。傷を抱えた不器用な登場人物たちの心情が交差する恋愛模様と同時に、絶望の中で奇跡を信じたくなるようなストーリーを展開していく。

主人公・仁科真澄役を瀬戸が、真澄の大学時代の“昔の男”・日下部律役を中田が、アイドルオタクのピュアな男子高校生・広瀬遊馬役を富本が、国民的アイドル・嘉神まどかとその”自称妹”・めぐる役の一人二役を井手上漠が演じている。

また、真澄と律が大学時代所属していた出版サークルの同級生・橋本陽介役に大朏岳優、サークルの部長・露口役に前田瑞貴、律に夢中なミスキャンパス・谷口美佐役に西村美柚と、フレッシュな面々が共演。さらに、真澄の母親役に遊井亮子、律の母親役に岡谷瞳、律の父親役に成松修、めぐるの母親役に舟木幸、めぐるの父親役に飯田基祐が配役されている。

主題歌は、水野良樹が主宰するプロジェクト“HIROBA”から「ふたたび(with 大塚愛)」。作詞作曲は初のタッグとなる水野&大塚愛が共作、編曲は蔦谷好位置が手掛け、真澄と律のもどかしく、苦しくも愛おしい関係性に重なる楽曲の世界観が、同作のストーリーに寄り添う。

「僕らのミクロな終末」第4話では、瀬戸利樹“真澄”の悲しい過去が明かされる(C)丸木戸マキ/祥伝社 ABC

真澄のもとに母から連絡が入る


2023年9月18日、隕石落下まであと6日。律と過ごした12年前の年越しを思い出しつつも、もうあの日々には戻れないことに真澄は胸を痛める。遊馬を実家へ送り届けるために向かう浜松への道中、真澄の携帯電話に母親から着信が入る。

真澄が高校時代にゲイであることを知り、「子どもができないのはうらやましい」と親とは思えない言葉を放つような母だった。しかし、体を悪くし、食べ物とライフラインも尽きたことから、真澄を頼ろうと連絡してきたのだった。

「僕らのミクロな終末」第4話より(C)丸木戸マキ/祥伝社 ABC