第6話は、“権力”を浮き彫りにした。鶴巻は何もおそれずに立ち向かってくる亨に「若いな。まだ君はわかってない。権力というものが」と言い、境界線を超えれば「容赦しない」と自身に絶大な力があることをにおわせた。
あまりの強敵ぶりに悔しがる亨だったが、総理大臣の竜崎(高橋克典)に呼ばれる。竜崎にとって鶴巻は目の上のたんこぶ。これを機に追い払おうと、亨の息子の事件の日に鶴巻が幹事長室に朝まで閉じこもっていたという情報を提供。幹事長室前の監視カメラを亨が閲覧できるよう、“権力”を発揮した。
そして、その監視カメラ映像に映っていた鶴巻の密談相手を発見して亨は目を見開く。厚生労働大臣の鴨井(片平なぎさ)だったのだ。
前回、視聴者の考察で鴨井を怪しむ声は一段と上がっていた。だが、男社会である政治の世界で奮闘する鴨井の強さと優しさは魅力的でもあり、亨が鴨井のところに乗り込むまでのラストおよそ1分は「嘘だと言って」「めっちゃショック」など大きな衝撃に。
自身も代議士としての名刺1枚を渡しただけで陳情に来た人の救いになったことで、権力をほんの少しながら実感した亨。鴨井の強さを尊敬する可南子は「他人を引きずり落とすためじゃなくて、誰かをすくい上げる力、私も欲しい」と語っていた。
可南子の思いがむげになってほしくないと願いつつ、亨の闘いがどのように進むのか、さらに引き付けられる展開となった。
※「草なぎ剛」のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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