週刊誌のエース記者であり、張り込みの鬼。春雨出版「週刊熱波」の担当として、スクープを連発している。相棒のカメラマンと共に昼夜逆転生活を送る毎日を過ごしており、仕事の連絡がくれば休日でも飛んでいくフットワークの軽さが売り。
基本的に大雑把で細かいことは気にしない性格で、靴もそろえず洗濯物も片付けられず、料理もしない。リモコンもすぐ変なところに置いて見当たらなくなるが、本人は全然平気。虫や爬虫類にも強く、物怖じしない豪胆さを持っているが、卵をつるんと剥けないなど、変なところが不器用。また、思ったことがすぐ顔に出てしまう。
その正体は吸血鬼。といっても、別に不老不死でもなければ、空も飛べず、十字架を見たらジュワッギャーッと溶けるわけでもない。血を飲まないと生きられないためネット通販で血をまとめ買いし、ちょっと太陽に弱いのでSPF500日焼け止めを塗りたくり、ちょっとニンニク食べると嘔吐してしまうくらいで、人間を襲うこともなく、サステナブルに慎ましく生きている。
2年前のある夜、酔いつぶれて家の前に倒れていた虎松と“最悪の出会い”を果たす。その後も張り込み中に虎松に職務質問されてスクープを逃したり、顔を合わせるたびにけんかを繰り返すが、ある事件に巻き込まれかけたところを助けてもらったことがきっかけで、いつしか二人は恋に落ちてゆく。付き合い始めて1年、虎松との結婚を意識し始めるが、普通ではない自分の正体を明かす勇気が出ず、一歩前に踏み出せない。
春陽町交番勤務の警察官で、通称・トラちゃん。口は悪いが、世話焼きで優しく、情に厚い。困っている人を放っておけない性格で、町のみんなに頼まれるとめんどくさそうにしながらも、電球の交換から水道管の修理まで助けに来てくれるため、人々から信頼されている町の人気者。
基本的に常識人で、栄養バランスを考えて自炊したり、掃除洗濯などもきっちりしたいタイプ。だが、食洗器の並べ方にうるさかったり、水場掃除はワイパーで水滴を残さないなど生活ルールが細かく、若干小姑的。警察官だけに日々鍛えてはいるのだが、ゴキブリやヤモリ、幽霊などが大の苦手。
かつて、こころが暮らすアパートで結婚生活を送っていたが、3年前に離婚。現在はバツイチとなり、独身生活を送っている。酔っぱらって、うっかり前の家に帰ってしまい、現在の住人・こころに大迷惑をかけた過去がある。
その後も何かとぶつかることが多く、けんかばかりしていたが、ある事件をきっかけに距離が縮まる。付き合い始めてはや1年、町の人たちからもこころとの結婚を後押しされるのだが、実は誰にも言えない重い秘密を抱えている。