作詞に初挑戦したLiyuuが語る、自身の成長と現在地

2023/02/23 17:00 配信

アニメ インタビュー

Liyuu※提供写真

2020年1月に、1stシングル『Magic Words』でアーティストデビューした、歌手・コスプレイヤーのLiyuu(りーゆう)。唐 可可役で出演する『ラブライブ!スーパースター!!』でも活躍中のLiyuuの音楽活動は、デビューから3年の時を経て、いま進化の真っ最中だ。その象徴が、2月22日リリースの「恋」をテーマにしたミニアルバム『koii』。初めて自らで作詞を務めた“Miracle Chocolate Night”など全5曲は、それぞれ歌詞の世界を鮮やかに想像させる表現力豊かな楽曲たちであり、歌い手・シンガーとしてのLiyuuの成長を印象づける。歌詞制作の経験と、今後に向けての想いを語ってもらった。

(作詞で)今思ってることを全部出し尽くしました。ほんとに難しくて


――今回のミニアルバム『koii』の5曲はどれも素敵ですが、その中でも一番の聴きどころは、M-4の“Miracle Chocolate Night”だと思うんです。

Liyuu:うそ~(笑)。ほんとですか?

――もちろん。クレジットを見て「作詞:Liyuu」!?って、ビックリしました。で、曲を聴きながら歌詞を読んで、さらにビックリして。とてもいい歌詞だなと思ったんですけど、まず聞きたいのは、音楽活動の中で歌詞を書いてみたいという意志はもともと持っていたんですか。

Liyuu:「他の国の言語で歌詞を書くってほんとに無理じゃない?」って、ずっと思っていたんですけど……やっぱり無理ですね(笑)。

――(笑)この歌詞を読んだ今、無理ではないと思いますけどね。

Liyuu:なんていうか、今思ってることを全部出し尽くしました。ほんとに難しくて。恥ずかしいのもあるんですけど、このアルバムで一番かわいい曲がこれなんですね。最初は、他にもっとかわいい曲があるんじゃないかなって思ってたけど、結局これが一番かわいくてビックリしました(笑)。

――それは歌詞のおかげでは?

Liyuu:ええ〜っ!? でもやっぱりちょっと、深い意味の歌詞がそこまで考えられないから、この歌詞になりました。

――とってもよいと思いますよ。

Liyuu:ありがとうございます。

――実際に書くことになるまではどういうプロセスがあったんですか。

Liyuu:今回のアルバムの前も、ちょこちょこ言われたことあるんですね。「いつか歌詞も書いてみない?」って。でも、そんなに真面目に考えたことがないんですけど、「やっぱり書いてみない?」って言われたとき、「はあ〜〜、書けるのかなあ」って、すごく不安だったんです。

――それでもやってみようと思ったのはなぜ?

Liyuu:なんか、特に理由はないんですけど、「書いてみます」って。

――で、実際にやってみたら難しかった。

Liyuu:超難しいです、はい。「これ、みんなどうやって書いているんだろう?」ってすごく思いました。ほんとに難しいです。

――時間は、どれくらいかかったんですか。

Liyuu:移動のときとかに、ちょこちょこ書いてみました。たくさん、時間かかりました。「もうできま〜す」って言ってから、1ヶ月(笑)。書き始めるまでも、けっこう時間がかかっています。曲って、一番覚えやすいところが絶対にあるじゃないですか。曲を聴いて「なんか、ずっと頭にループしているのがこれだあ」って。そこから考えてみたんですね。曲のメインテーマはバレンタインなんですけど、歌詞に対してのテーマも絶対にあるから、最初に考えました。それは、《足りない》です。《足りない》っていう歌詞をメインにして、いろんなところに《足りない》を入れていきました。

――それは、誰かに《足りない》がいいんじゃないかって提案されたんですか。

Liyuu:いや、自分で考えました。

――確かに、「足りない」というフレーズは、聴いていてかなり印象に残りますね。何回も出てくるし、この曲にわかりやすく感情を生み出してる言葉だと思いますよ。

Liyuu:おお、おお~、はい。そこから、すごく時間がかかりました。

――《足りない》を思いついてから、書き上げるまで、誰かにアドバイスをもらったりしたんですか。

Liyuu:なかったです。でも、サビの英語の部分が、変な日本語になったんですね。そこは、「日本人はこれ使わないかも」って言われて、英語に変えました。

――作詞は音楽活動の中で新しいチャレンジですけど、次に挑戦したいことはありますか。

Liyuu:次は挑戦ないかも(笑)。作詞は相当レアになるかもしれないですけど、でもまたいつかやるかもしれないです。

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