羽生結弦、数々の偉業を成し遂げた不世出の天才スケーターが挑む“史上初”の東京ドーム単独公演

2023/02/26 08:45 配信

芸能一般 コラム

2月26日(日)昼5:00よりディズニープラスで「GIFT」を独占ライブ配信(C)S.Noto

フィギュアスケート・男子シングルでオリンピック2大会連続の金メダルに輝いた羽生結弦が、2月26日(日)に東京ドームでアイスショー「GIFT」を開催する。この公演は、スケーターとして史上初の東京ドーム単独公演となる。数々の偉業を成し遂げてきた羽生にふさわしいショーになりそうだ。そこで、今回あらためて不世出の天才スケーター・羽生のこれまでの軌跡を紹介する。

初出場で初優勝の快挙


羽生は1994年12月7日に宮城・仙台市で生まれた。スケートを始めたのは4歳の時、4歳上の姉の練習に付いてきたことから始まった。ハードな練習にも屈せず、2004年10月に初出場した全日本フィギュアスケートノービス選手権のBクラス(9歳以上10歳以下)で優勝し、同年12月には初めて国際大会にも出場。そして10歳で国際大会の金メダルを獲得している。

その直後に大きなターニングポイントが訪れた。練習場所だったコナミスポーツクラブ泉が経営難のために閉鎖されてしまい、勝山スケーティングクラブに練習場所を移すこととなった。同時に、指導してくれていたコーチの都築章一郎氏が東神奈川スケートリンクに移籍。勝山は貸切時間が短かったりして練習時間が減り、少し伸び悩む時期となってしまった。2007年3月にコナミスポーツ泉のリンクが“アイスリンク仙台”として営業を再開すると同時に、羽生も拠点をそこに戻した。

ジュニア時代から技術と表現力は一級品


2007-2008シーズンは全日本フィギュアスケートノービス選手権のAクラス(11歳以上12歳以下)で優勝し、全日本ジュニア選手権で3位となった。ノービスの選手が全日本ジュニアで表彰台に上がるのは初ということで、やはり羽生の技術と表現力がこの頃からすでにレベルが高かったことがうかがえる。

2008-2009シーズンからジュニアに上がり、全国中学校スケート大会で優勝するなど、メキメキと頭角を現す。2008-2009シーズン、2009-2010シーズンには全日本ジュニア選手権2連覇、世界ジュニア選手権優勝、中学生では初となる世界ジュニアチャンピオンになった。

2011年3月11日、東日本大震災が発生。その時、羽生は仙台でスケートの練習中だった。多くの方が亡くなった大震災に、感受性豊かな羽生も大きな心の傷を負ったはず。スケートリンクも被災し、自宅なども被害を受けている。そんな中、東北高校野球部の頑張りを見て、スケートへの気持ちを再確認したという。都築コーチがいる東神奈川のスケートリンクで震災後10日で練習を再開。復興支援のためのアイスショーにも多く出演している。悲しい出来事だったが、このことで羽生のメンタル面はより強いものになったのかもしれない。2011-2012シーズンで世界選手権3位となり、ワールドメダリストの日本男子史上最年少記録となった。

関連人物