11年の軌跡を振り返った後は、現在進行形の5期生をフィーチャーする「新・乃木坂スター誕生!」コラボコーナーへ。ここでは奥田が「点描の歌」(Mrs. GREEN APPLE)、中西が「First Love」(宇多田ヒカル)、井上が「Story」(AI)、そして5期生全員で「旅立ちの日に…」(川嶋あい)を歌唱。約1年にわたる番組での経験が存分に発揮された、堂々とした歌唱で観客を大いに楽しませた。
5期生ライブもいよいよ佳境へ。ここからは加入してからの1年間の成長を提示すべく、1年前のお見立て会を踏襲したあいさつと活動2年目に向けた決意表明を経て、ステージ上で円陣を披露。そこから川崎センター曲「17分間」で、再び会場のボルテージを高めていく。
終盤、菅原の「これからも11人、切磋琢磨しあって、乃木坂にふさわしい存在になれるよう頑張ります」というメッセージに続いて、彼女がセンターを務める「バンドエイド剥がすような別れ方」でライブ本編を終えた。
「指望遠鏡」から始まったアンコールでは、一部メンバーがトロッコに乗ってスタンド席を回遊するなど、よりファンの近くにまで笑顔を届けて回る。MCでは、中西が興奮気味に「明日の4期生さんライブに、いいバトンをつなげたんじゃないかな」と語り、五百城は笑みを浮かべながら「昨日の夜まで不安だったんですけど、いざ(ステージに)立つと皆さんの歓声に包まれながら、すごく楽しい一日を過ごすことができました」と喜びを口にした。
この日のラストナンバーに用意されたのは、3月22日発売予定の32ndシングルに収録される5期生楽曲「心にもないこと」。センターに就任した池田の曲紹介に続いて、ダンサブルなビートに乗せて流麗なメロディーが奏でられるこのポップチューンが繰り出される。初披露ながらも頼もしさがしっかりと伝わるこのパフォーマンスで、1万2000人のオーディエンスを見事に魅了し、初の5期生単独ライブは大成功のうちに終了した。
◆文=西廣智一
※川崎桜の崎は正しくは「立つさき」
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