俳優・太田将熙が「2023-2024年カレンダー」(アミューズ)を発売。2月25日に都内で発売記念イベントを行った。
太田は「聖徳太子のレストラン」(CBC)、「信長未満 ~転生光秀が倒せない~」(tvk・BS日テレ)と連続ドラマにレギュラー出演し、「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」(TBS)ではチンピラ役を好演。舞台「12人の淋しい親たち」などの社会派作品にも挑戦した他、2023年には、映画「冗談じゃないよ」など公開作品を多数控えているなど、映像や舞台を中心に、活動の幅を広げている。
今回のカレンダーのテーマは「ニューレトロ」。懐かしさの中に新しさを感じるような、“レトロな要素を現代になじむ形で取り入れること”をニューレトロと定義し、毎月異なるシチュエーションで、さまざまな表情を見せる太田の姿が収められている。
ニューレトロをテーマにした理由として「今年でカレンダーの発売は5年目になるんですけど、4年間は新しさを求めてきました。ですが、最近古い映画を見るようになり、改めて古いものを探して新しいことを知るというのが、役者としてとても大事になってきました。そこから昔あったものを作品づくりに取り入れられたらとなと思いました」と、温故知新からの企画に至った経緯を明かした。
ちなみに古い映画の中で気に入っているのは「殺人の追憶」という韓国映画。「今でこそ韓国はマーケットが世界に向いているんですが、日本より映画の歴史が浅い中で、韓国の映画が始まって間もない時に、すごく質の高い作品を作っている感じを受けました。韓国の昔の映画を見ているとすごく刺激になりますし、ワクワクします」と理由を述べた。
カレンダーの撮影にあたり、ファッションを大事にしたとのこと。「1990年代後半から2000年代前半のファッションなんですが、それでいながらサイズ感を今っぽい大きめにしています」と語ると、ロケも浅草花やしきで実施したことを明かした。「浅草花やしきは、いい感じにビンテージ感があります。そこでファッションを1990年代から2000年代とレトロにしながらも、表情をいまどきのポップなものにした」ことで、ニューレトロを表現したという。
気に入っている写真は4枚。「8月にあくびをしている写真は、個人的には決めていないのが気に入っています」「9月のコインランドリーは、企画段階からコインランドリーで撮りたいと要望を出しまして、いい感じのレトロな場所を探してもらい撮りました。顔に髪がかかっていて、いい雰囲気になっていると思います」「船に乗っている10月の写真は、最初の頃に撮影したものです。初めてのカメラマンだったけど、息がぴったり合いまして」「11月のカットは、おでこをだして新鮮な雰囲気かなと思います。母親からも好評でした」と、それぞれの理由を明かした。
関係者からも好評で、自己採点で99点と満足の出来栄え。「100点になると伸びしろがなくなってしまうので99点です。でも、本当に気に入っています」と言葉を弾ませた。
2023年の目標は「ナチュラル・シティボーイ」と表現。「最近、勝新太郎さんの本を読んだんですが、俳優というのは自然体で写ること、表現することが一番大事であると書かれていて。ですから、ナチュラルでありのままに生きるんですけど、東京に住んでいるのでシティボーイということで、この言葉を選びました」と、シティ=都会、ナチュラル=自然体と、一見正反対の言葉を並べての活動を心掛けることを明かした。