【漫画】何回読んでも泣いてしまう…新生児集中治療室(NICU)にいたパパの行動に反響「優しさが半端ない」

2023/03/04 10:00 配信

芸能一般 インタビュー

保育器の中にいる赤ちゃんへ、一瞬たりとも止まらないパパの“愛情表現”を描いた漫画が話題画像提供/ふくふくさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップするのは、7歳と5歳のお子さんをもつ、ふくふくさんが実体験をもとに描いた『NICUで見かけたパパが凄かった話』だ。

ふくふくさんが1月17日、本作をTwitterへ投稿したところ、約1カ月で7600件(2月13日現在)を超えるいいねが寄せられた。本記事では、作者のふくふくさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて伺った。

優しくて愛情にあふれたパパの“とある行動”に感動の声

『NICUで見かけたパパが凄かった話』(1/9)画像提供/ふくふくさん


ふくふくさんの息子さんがいたNICU(新生児集中治療室)は、医療スタッフが24時間体制で人工呼吸管理や輸液管理といった高度な治療を提供している場所。1日2回、1時間半ずつ面会が許されており、その1時間半で親は赤ちゃんと過ごすことができる。

面会中は赤ちゃんのお世話をしてあげたり、写真や動画を撮ったりと過ごし方は様々。しかし負担が大きくかかった産後の身体で、保育器に入っている赤ちゃんにしてあげられることは少ないのが現実。ただ微笑んで見つめている時間が多かったというリアルなふくふくさんの思いが、同作には描かれている。

そんな中、ふくふくさんの息子さんの保育器の隣にいる赤ちゃんのパパと出会う。面会にくる度に“1時間半も赤ちゃんに話し続ける”という行動を目の当たりにし、驚くふくふくさん。しかし、ママと一緒に面会に訪れた時は、無言で静かに寄り添うパパになっていて…というストーリー。

パパなりの優しさで赤ちゃんに接する姿を描いた本作に、「一気読みしてしまった…」「この話、何回読んでも泣いてしまいます」「パパさんの優しさが半端ない」「パパもすごいけど、それに気づくふくふくさんもすごい」など感動の声が多数寄せられた。

作者・ふくふくさんインタビュー「看護師の間でも話題になったパパでした」

『NICUで見かけたパパが凄かった話』(4/9)画像提供/ふくふくさん


――「NICUで見かけたパパが凄かった話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

私の息子がNICUに入っていた時に、お隣の保育器にいた赤ちゃんのパパがとても印象に残っていたので、描かせていただきました。

NICUは基本的に機械音以外はとても静かなんですが、だからこそずっと赤ちゃんに囁きかけ続ける声が聞こえるととても目立ちます。もちろん良い意味で。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

このパパさんが凄い!と思ったエピソードの中で、わざわざ"洋書を読んでる"というシーンを入れた理由としては、他のパパさん達は手が空いたタイミングでスマホをいじっている人がとても多かったんです。息子がいたNICUは、機内モードにさえしていればスマホを使用してもOKでした。でも、わざわざ確認をされる事はなくて、完全に信用の元で設定されているルール。

いくら機内モードにしてくれていると信用したくても、目の前で撮影以外でスマホを触られたら不安になる方もいらっしゃるものだと思うのですが、そんな配慮もされた上で本を持ち込まれたのかな?と想像しました。まあ、単純に洋書読んでるの凄い!とも思いましたが(笑)。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

最後のコマの「1時間半の優しいマシンガントークは、数日間だけの、赤ちゃんとパパの秘密の時間になったのかもしれない」。この先の未来、パパとお子さんだけで過ごす時間はもちろんあるでしょうが、自由に抱っこしたり、一緒におもちゃで遊んだり、スキンシップも意思疎通もある育児となるはずです。

NICUの、こんなにできる事が少ない中で全力で向き合った時間は、もう二度とやってこない、けれど確実に存在したかけがえのない時間だったのではないかと思い、描かせていただきました。

――作中に登場するパパの子どもに対する行動に感銘を受けたのですが、パパのことで描き切れなかった部分やエピソードがあれば、ぜひ教えてください。

漫画では私の感想をメインで描きましたが、NICUの看護師さん達の間でも話題になっていました。本当にずーっと喋りかけているので、私のように感心された看護師さんも多かったようです。不安要素のある赤ちゃんが入る場所ですので、ネガティブな空気というか緊張感が少しあるのですが、パパさんがいるとポジティブな声がけで場が明るくなるように感じられました。

――個人的に作中のパパを通じて“夫婦同士でサポートし合う重要性”をしみじみと感じました。ふくふくさんにおいて“理想の夫婦像”に近づくために何が必要とお考えでしょうか?

私も同じように、サポートし合う関係性が理想だと考えます。あと個人的には、なんでも平等に負担し合うよりは、適材適所がいいのではないかと。人はそれぞれ得手不得手が違いますし、それをお互いに尊重し合い、目を瞑り合い、補い合う。夫婦ごとの正解を見つけられたら素敵ですよね。

――今後の展望や目標をお教えください。

引き続きコミックエッセイも描きたいですが、時間が許せば久しぶりに動画も作りたいなと考えています!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

漫画を読んでいただきまして、ありがとうございました。自身の体験談、思考等、コミックエッセイにして発信しています。ご興味がありましたら、他の漫画も読んでいただけますと嬉しいです。