芸能事務所「ワイケーエージェント」に所属するAKB48・清水麻璃亜。2014年にAKB48チーム8に群馬県代表として加入し、2022年4月からはチームAも兼任。AKB48での活動に加え、舞台、ドラマに出演し活動の場を広げている。2月9日から配信されているParaviオリジナルドラマ『悪魔はそこに居る』に出演し、3月31日(金)からは舞台『ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚』への出演も決まっている。そんな清水にお芝居の楽しさを尋ねると「1つの台本がみんなの力を合わせて形になること」と話し、清水が所属するAKB48の活動について「過去と比べられるのはしかたないけれど、“今のAKB48”が大好き」と本音を打ち明けた。
――はじめに、Paraviオリジナルドラマ『悪魔はそこに居る』への出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。
去年の夏にドラマ「帰らないおじさん」(ヒロイン・松永麗子役)に出演したことをきっかけにもっとドラマに出演したいという気持ちがあるので、お話をいただいた時はとにかく嬉しかったです。
――今回「悪魔はそこに居る」で演じた「片瀬由美」はどのような役でしょうか?
吉谷彩子さん演じる主人公・詩のバイト先の仲間役なのですが、主人公より年下でバイト先では先輩という設定になっています。詩に対して生意気で距離が近く、詩と性格が真逆な役でしたので、その対比が真面目で内向的な詩の印象に関わってくる、“とても大切な役”だと感じました。
――本作では飲食店スタッフの役柄ですね。清水さんご自身はAKB48加入前にバイト経験はありましたか?
AKB48に入る前の高校1年生の時に、オムライス屋さんでキッチンのバイトをしていました。オムライス屋さんではキッチンで黙々と料理を作っていたので、お客さんを接客することに憧れがありました。なので、今回お芝居ではありますが「いらっしゃいませ!」「お待たせしました!」と接客できたことが嬉しかったです。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
私はやきとり屋さんのシーンしかなかったのですが、他の共演者の方たちは毎日タイトな時間で撮影をこなしていたので、撮影現場に行くと差し入れに結構強めのエナジードリンクが用意されていました (笑)。作品は結構ドロドロな内容ではあるんですが、現場の雰囲気はとても楽しくて、クランクアップの時は寂しさが込み上げてきました。
――本作の見どころをお聞かせください。
詩が働いているやきとり屋のバイト仲間とのシーンが、詩たちを取り巻く環境の変化とともにバイト先の空気感もとても変わってくるので是非見ていただきたいです。
――昨年のドラマ「帰らないおじさん」の他にもたくさんの舞台に出演されています。お芝居に興味を持ったきっかけをお聞かせください。
最初はアイドルになりたいという一心でAKBに入ったのですが、同期のメンバーが舞台に出演しているところを見ていると「いいなー!」って感情があったのですが、自分の意思を言葉にすることが苦手だったので、「女優をやってみたい!」とか言えなくて…。ですが、AKB48にいるおかげで舞台などの経験ができて、いろんな演出家の方からありがたいお言葉をいただくうちに、「お芝居がしたい」って口に出して言えるようになりました。
――「お芝居をしたい」と口にできなかった理由は?
加入当初はすごく自分に自信がなくて、「え?お前が?」みたいに思われないか心配で。周りのメンバーがかわいすぎて、私は王道じゃダメだと思い、お笑い担当を目指していた時期もありました(笑)。でも、自虐ネタとかを言い始めるとだんだん自分に自信がなくなってしまって。ですが、今は少しずつ自分の思いも言えるようになりました。
――お客さんの前でパフォーマンスを披露するアイドル業、目の前にお客さんがいないお芝居の仕事…アイドルと芝居のお仕事はどのような違いがあるのでしょうか。
アイドルと舞台のお仕事はステージに立ったら「人前でパフォーマンスをする」というスイッチに切り替える共通点がありますが、ドラマの現場ではカメラの前に立つことが切り替えだと思います。でも、いつものスイッチの切り替え方とは違って難しさを感じました
――アイドルはステージで自分となりますが、お芝居は脇を固める役もあるかと。気持ち的にギャップはありますでしょうか。
全然ないですね!台詞があるだけですごく嬉しいです。役名があって“役割”をいただけてすごく嬉しいです。アイドルはその場で自分の役割などを作っていくのですが、お芝居は、役名があって、セリフがあり、そのシーンでの役割もきちんと決まっていて、やらなければならないことが明確になっているので、まさにやりがいがあります。アイドルのときよりも少し気張らずにやれている気がしています。
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