アンコールでは高山や松村沙友理、西野七瀬、白石麻衣、生田絵梨花、桜井玲香といった同期OGからの労いのメッセージが映像を通して送られる。続いて、ピンクのドレスを着た秋元が登場し、ここまで支えてくれた両親やマネジャー、スタッフ、そしてファンへ感謝のメッセージを伝える。
「私を応援していて楽しかったですか?」と客席に問いかけると、客席からは盛大な拍手が湧き起こり、最後に「生まれ変わっても絶対に乃木坂46になりたいし、乃木坂46のキャプテンを務めたいです。それくらい大好きな場所でした。11年間、本当にありがとうございました」と口にして、自身の卒業ソング「僕たちのサヨナラ」を涙ながらに歌唱した。
「2度目のキスから」を歌いながら、メンバーと一緒に会場を一周した後には、各期を代表して菅原咲月、賀喜遥香、久保が秋元へ感謝の言葉を送る。
菅原は「次にお会いするときには、何倍も成長した姿をお見せできるようになりたい」、賀喜は「これからも真夏さんの言葉を大切にしながら、乃木坂46を守っていきたい」と口にし、久保は「これからは真夏さんみたいな優しさを持って、後輩たちと一緒に乃木坂46をもっともっと強くしていけるように、3期生も頑張ります」と力強く宣言。
すると、秋元がメンバー全員に手紙を書いてきたことを告げ、代表して梅澤への手紙を読み上げる。キャプテンとしての役割について、秋元らしい言葉でエールを送り、最後のお願いとしてメンバーに「キャプテンにはどうしても踏ん張らないといけないときがあります。だから、うめのことを絶対に全力で支えてあげてください」と伝えた。
最後の曲紹介をかんでしまうほほ笑ましい場面を挟み、ラストは「乃木坂の詩」で締めくくり。会場一面が紫色に染まる中、盛大なクライマックスを迎えた。
そして、最後にやり残したこととして必殺技の「ズッキュン」を送り、「何も持っていなかった18歳の私をここまで、こんなすてきな場所まで連れてきてくれて、乃木坂46として11年間歩ませてくれて、本当にありがとうございました」と感謝を口にすると、観客から「まなつさん 大好き」のメッセージシートを掲げるサプライズも。
こうして秋元真夏のアイドル人生最後のステージは大成功のうちに終了した…かに思われたが、興奮冷めやらない観客のコールを受け、再びステージに登場したメンバーが「ハウス!」「ガールズルール」を最後の最後にプレゼント。5日間におよぶ「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」は、最高のエンディングとともに幕を下ろした。
◆文=西廣智一
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