これまで『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを世界に送り出したマーベル・スタジオ。その社長ケヴィン・ファイギが「今までの映画と違い、新たな“アベンジャーズ”に続く作品」と明言する、最新作にして最注目作品『アントマン&ワスプ:クアントマニア』が公開中だ。
本作の主人公は、アベンジャーズで最もユニークなヒーローとして親しまれているアントマン。他のMCU(マーベルシネマティックユニバース)作品とは一味違う“コミカルさ”が魅力の「アントマン」シリーズ最新作となる本作でMCU作品に初参加となる、アントマンの娘キャシーを演じたキャスリン・ニュートンは、ポール・ラッドからの想定外のアドバイスと撮影現場の自由度の高さに驚いたことを明かした。
2月17日に公開され、興行収入・動員数ともに週末ランキング1位を記録するなど大きな話題を呼んでいる本作。“量子世界”を舞台に、マーベル史上最凶の敵・カーンとアントマン一家が対峙するというこれまでにない壮大でシリアスな展開ながら、「アントマン」シリーズ特有の“コミカルさ”も健在で、その絶妙なバランスに絶賛の声が溢れている。キャスリン・ニュートンが「撮影現場では、ずっと笑って過ごしていました。」と語るように、過去2作同様非常にぎやかな雰囲気で撮影が進んだそうだが、ポールが送ったアドバイスにキャスリンは驚いたという。
キャスリンは、「撮影の休憩中にポールが、『僕には君が面白いことがわかる。遠慮しないで、ジョークでもアドリブでも、撮影中に思いついたことややりたいことは全部やりなさい。結局のところ、監督が面白くないと判断すればカットするだろうし、面白ければ使うだけだ。君が好きなように演技するべきだよ。』と、私に言ってくれたんです。私は 『マーベルの映画でそんなことしていいの!?』ととても驚きました。」と語り、マーベル作品が誇る“コミカルなヒーロー”アントマンを演じるポール・ラッドらしい、ユニークなアドバイスへの驚きを明かした。
アントマンやキャシー、ワスプらが繰り広げるテンポのいい掛け合いやコミカルなシーンはもちろん、まるで「スター・ウォーズ」のような壮大で迫力満点の世界観、そしてマーベル史上最凶の敵・カーンとの鬼気迫る戦いなど、様々なトーンが目まぐるしく入り混じる本作だが、キャスリンは「ポールは撮影の大半はふざけていた」と告白。
キャサリンは「ある日、500人ものエキストラと一緒に、何回も爆発して火も出る中で演技をしなければならない撮影がありました。とても緊張していたんですが、ポールが気づいて『緊張してるの?でも、絶対に笑うなよ。アクション!』とふざけて言ってきたので私は笑いが止まらなくなっちゃったんです。それに監督が気づいて、そのシーンを取り直しになってしまったんですが、その様子を見ていたポールが『かかったな!』と笑いながら言ってきて。私はいまだにポールに怒っています(笑)」と打ち明けた。シリアスな展開になりそうな戦闘シーンでもおかまいなしな撮影現場の楽しい雰囲気が“ここぞのコミカルなシーン”に良い影響を与えているのかもしれない。
他MCU作品にはない“コミカルさ”もありつつ、アントマンが一家総出でマーベル史上最凶の敵・カーンに挑むこれまで以上に“壮大な物語”を、ファンなら絶対に見逃せない。なお、「アントマン」「アントマン&ワスプ」ほか“アベンジャーズ”シリーズ過去作はディズニープラスで配信中。
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