<アントマン>木内秀信&高橋李依「パパ大好き!」“親子の絆”に感慨

木内秀信と高橋李依にインタビューを行った撮影:永田正雄

2月17日に公開された「アントマン」シリーズ第3弾「アントマン&ワスプ:クアントマニア」が、週末の興行収入&動員ランキングで1位を記録。洋画作品では195日ぶりの1位という好調なスタートを切った。新たなアベンジャーズへと続く物語ということもあり、注目度の高さがうかがえる。そこで、このほど日本語吹替版の“アントマン”ことスコット・ラング役の木内秀信、スコットの娘キャシー役の高橋李依に作品の魅力、見どころなどを聞いた。

スケールアップしたシリーズ第3弾


――シリーズ3作目にしてかなりスケールアップしていますね。それでいてアントマンの変わらない良さと変化、成長した部分の両方を感じられました。

木内:僕もビックリしました。「アベンジャーズ/エンドゲーム」を経て、親子の絆もより深いものになっていますし、アントマン自体がすごく頼もしく見えてきたところが今回のポイントかなと思います。これまでは“やらされている感”があったり、頼りなかったり、ドジを踏んだりしていましたけど(笑)。今回は先頭切って何かをやることが多かったので、そこは大きな変化かなと思います。スコットが敵にやられて鼻血出して、あんなに必死になっているのは初めての描写だったので感動しました。

――強くなっていましたね。

高橋:ホント、ヒーローだなって思いました。

木内:うん。あまりビビらなくなったような気がします。

――高橋さんは今作からの参加になりますが、改めて「アントマン」シリーズをどう感じていますか?

高橋:今作はシリアスな展開が多いんですけど、「アントマン」シリーズが持つ、ちょっとクスッと笑える瞬間のようなものもちゃんとあって、やっぱり面白いなぁって思いました。キャシーとパパ(スコット)がユニゾンで「何で?」っていうシーンだったり(笑)。

木内:そこ、めちゃめちゃそろってましたよね(笑)。

高橋:そんな親子を感じる瞬間があって、いいなぁって思いました。「大丈夫、大丈夫、大丈夫」って言っているところにバシッとツッコミを入れたり、パパに対しても言うことはしっかりと言うキャシーのサバサバしたところも好きです。でも(彼女の中に)「パパ大好き!」っていう思いもずっとあって、2人の“距離感”がいいんです!

木内秀信撮影:永田正雄

木内「大きくなったなぁ…っていう気持ちに」


――親子役ということで同じシーンも多かったですが、お互いのキャラや声の印象を教えてください。

高橋:(スコットは)パパですね〜。娘を思う気持ちが声からも伝わってきますし、元々の彼自身の性格だと思うんですけど、否定をするというか、「それは危険だ」とか「やめとこう」とかいう性格っていうのは把握していたんですけど、今回の作品に関しては「キャシーが危ないから」とか、自分の経験の上で「それはやめた方がいい」とか、否定の先の矢印が自分(キャシー)に向いているのをすごく感じて、全部がキャシーのため、というのを自分が吹替に携わったことでよりビシビシと感じました。

木内:愛娘ですからね。1作目からどんどん成長していて、「あぁ、大きくなったなぁ」っていう気持ちになります。「アントマン&ワスプ」の中で、「パパのパートナーになりたい」っていうシーンがあったんですけど、そのセリフがあっての今回ということで、「パートナーになったんだなぁ」って感慨深いものがありました。

――そういうところもシリーズものの良さですね。

木内:そう思います。成長や変化が楽しめますからね。今作に臨むにあたって、1作目と2作目も改めて見てみたのですが、ちょっとしたセリフが今作の中で生かされていたりして、伏線というわけではないのかもしれないんですけど、少しずつ回収されていっている感じも楽しめるところではないでしょか。

――高橋さんも過去作を見られていると思いますが。

高橋:はい、キャシーの中で絶対に正義感が芽生えるなって思える人生だと思いました。パパの背中を見てきていますし、「アントマン&ワスプ」ではキャシーの中にある頼もしさや凛々しさ、“この子、ただ者じゃないな”と思わせてくれる部分もあって、“守られてばかりの子じゃないな”っていうのがすごくありました。

高橋李依撮影:永田正雄

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