『ソウルフル・ワールド』も“アナ雪”も…ディズニー／ピクサー作品ズラリ「アカデミー賞」長編アニメ映画賞受賞作5選

2023年の「第95回アカデミー賞」授賞式である3月12日(現地時間)まであと約1週間に迫った。最多11部門にノミネートされた“エブエブ”こと「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」や、計6部門へのノミネートを記念して、3月3日より全国の映画館で“追いトップガン上映”が始まった「トップガン　マーヴェリック」などの作品賞をはじめ、監督、俳優ほか…各賞の行方が気になるところ。そろそろ本格的に待ちきれない人は、ディズニープラスで配信中の過去受賞作品を楽しむのも良いかも。今回は、ある意味“ディズニー／ピクサー作品の歴史”といってもいい「長編アニメ映画賞」を受賞した名作を厳選して振り返る。2023年は「私ときどきレッサーパンダ」もノミネートされているが、果たして。

ディズニー／ピクサー作品の独壇場「長編アニメ映画賞」

「アカデミー賞」とは、映画芸術科学アカデミーというアメリカ映画の業界関係者を中心とした団体が主催する映画賞のこと。1929年に第1回が開催され、2023年は95回目。基本的に、各回の授賞式の前年に公開された映画が対象。部門別に分かれ、作品やキャスト＆スタッフが表彰される。受賞者には「オスカー像」のトロフィーを授与。そのため“オスカー”という名前でも広く知られている。

第93回(2021年)の「ソウルフル・ワールド」は、「モンスターズ・インク」や「カールじいさんの空飛ぶ家」などを手掛けたピート・ドクターが監督を務めている。物語の舞台は、人間が生まれる前の「ソウル(魂)」たちの世界。チャンスをつかみかけた時に運悪くマンホールに落下してしまい、その世界に迷い込んだ主人公の音楽教師と「22番」と呼ばれる人間の世界が嫌いな“ソウル”の冒険を描く。

2人の関係を軸に本来の自分を探す心温まる人間ドラマが展開。ストーリーとマッチした音楽が印象的で「作曲賞」も同時に受賞。「音響賞」にもノミネートされた。

歌曲賞との2冠！

第90回(2018年)の受賞作「リメンバー・ミー」は、ピクサーの長編映画19作目となるファンタジーアニメ。日本で言うお盆のような風習であるメキシコの祝日「死者の日」をテーマに、音楽を禁じられたギター少年・ミゲルの冒険や家族の物語が展開される。

「アナと雪の女王」の「Let It Go」を手掛けたクリステン・アンダーソン＝ロペスとロバート・ロペスが、物語のカギを握る劇中歌「リメンバー・ミー」の作詞と作曲を担当。「歌曲賞(主題歌賞)」を受賞し､｢長編アニメ映画賞」と併せて2冠に輝いた。