――リングアナウンスだけでなく、電車の車内放送も担当されています。
たまたま東急電鉄の方がお子さんと一緒に『えいごであそぼ』を見ていて、東急目黒線の車内放送が自動放送に変わるタイミングだったので、「このお姉さんの声がいい!」とNHKの方経由でお声をかけていただきました。
――電車の車内放送とリングアナウンスで共通していることはありますか?
電車のアナウンスの時も、朝行くときは「元気に安全に1日過ごしてね」、帰りは「お疲れ様です。気をつけて帰ってね」と願いを込めています。また「BREAKING DOWN」のときも「コールする人が安全に気持ち良くリングに入っていけるように」、帰ってきた時には「無事に帰ってきてくださりありがとう」と常に心の中で思っていて。
小さい頃、私いじめられっ子だったんです。ですが、家に帰ってプロレスや『Eテレ』を見ている時は嫌なことも忘れることができ、幸せなエネルギーをたくさん貰えていました。声も同じだと思っていて、口角を上げて笑顔でアナウンスすることによって、聞いている人も笑顔になれると思うので、常に笑顔で聞いた人が幸せになれるアナウンスを心がけています。
――リングアナウンス、電車の車内放送以外に、「17LIVE」で配信も行なっているとお聞きしました。ライブ配信を始めたきっかけは?
コロナ禍に入る前に、ミュージシャンのお友達から「17LIVEってアプリがあってもっとこのアプリを使って音楽を世間に広げていきたいんだよね」というお話を聞いた時に、私も「17LIVE」に興味を持ち、ダウンロードしてみたら楽しそうだったので、始めさせていただきました。
――普段はどのような配信をされているのでしょうか?
普段は占い枠に近いことをやっているのですが、カードを引いて占うだけではなく、リスナーさんのやりたいことを具現化するために必要なこと、またはブロックされている事を一緒に見つけ出す、シャーマニックワーカーとしてカウンセリングを行なっています。
「こうすればいい方向に進みます」のような、行動を決めつけることはしていなく、会話をするなかで、リスナーさん自身がやりたいことを“何にブロックされているのか”気づいてくれることが大事だと思っています。
今後は、ギフティングしてくださったリスナーさんに、リスナーさんの名前を呼ぶ本番さながらのリングアナウンス配信もしていきたいなと考えています。
――クリステルさんにとっての「17LIVE」はどんな存在ですか?
コロナ禍に入ってしまって何も仕事が無い状態なってしまい「どうやって生きていこう…」と考えている時に、ほぼ毎日「17LIVE」を配信させていただき、多くのリスナーの方に助けていただきました。また、ライバーさん同士の繋がりもでき、ライバーさんが主催するイベントにも呼んでいただけるようになりました。
ライブ配信を始めたことによって、物事への興味やいろんな人たちと交流も深めることができました。配信時間によって、来てもらえるリスナーさんが不定期になってしまうもどかしさもありますが、これからもずっと続けていきたい存在です。
――近年、「17LIVE」「YouTube」「radiko」など様々な動画や音声コンテンツが普及してきています。声に関わる仕事をしている長年しているクリステルさんからみた時代の変化は?
動画や音声コンテンツが普及したことにより、一般の方や芸能人に関わらず自己発信できる機会がとても増えたと思います。コンテンツを使って、「声優」といえば「声優」になれる時代になってきていて、今までは事務所に入らないと仕事ができない状況だったのが、コンテンツを通して仕事をいただける時代に変化してきました。
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