敵は内部にも…BAU解体の危機に直面「クリミナル・マインド」ジョー・マンテーニャ監督回

2023/03/10 13:09 配信

ドラマ レビュー

ニューフェイス参戦!BAU解体の危機をもたらす副長官

事件のはじまりは15年前に遡る前代未聞の凶悪犯罪に直面するBAU。リード(マシュー・グレイ・ギュブラー)たちも不在で、戦力不足のチームのためにどうにかして力を貸したいと模索するプレンティス(パジェット・ブリュースター)だったが、上司の副長官ダグ・ベイリー(ニコラス・ダゴスト)と折が合わず苦戦する。

ロッシが「典型的な官僚タイプ」というベイリーは、現場よりも体制重視。国内テロの方が異常犯罪よりも脅威と捉え、テロ対策課に力を入れようとしていた。そんなベイリーにとって結束力の強いBAUは思い通りにできない煩わしい存在。表向きには“再編成”という形で事実上の廃止を狙っていた。そうなるとロッシは退職させられてしまうためチームはなんとかして成果を残そうと奮闘する。

そんなときに起きた連続殺人犯ネットワークの一味による事件。15年越しの事件の手掛かりを掴むため容疑者を拘束したいBAUチームと、テロ阻止のためなら犯人の命もやむを得ないという姿勢でテロ対策班を導入するベイリー。我らがBAUを解体させようとするなんて!ベイリーこそ真の敵といっても過言ではない。足並みが揃わず思うように捜査ができないBAUチームは功績を残すことができるのか、新たなみどころから目が離せない。

心沈む捜査現場での癒し!タラ・ルイスの大人な恋愛模様にドキドキ

これまで以上に残忍な事件の捜査に難航し、さらには組織内部の敵も現れ、心が沈みがち。そんな暗いムードを和ませるのが、タラ・ルイス(アイシャ・タイラー)の恋愛模様だ。

司法省のレベッカ・ウィルソン(ニコール・ペイセント)と交際を始めて数カ月経つルイス。レベッカはベイリーにも詳しく、効率重視で出世した経緯をロッシたちに伝えるなど、仕事でも頼りになる存在。「女性と付き合うのは初めてじゃないけど、こんなに幸せなのは初めて」と口にするルイスを見ていると幸せな気持ちをお裾分けしてもらった気分になる。

二人は互いに真剣なようで、レベッカはタラの近くに引っ越すことを検討中。しかしまだ気持ちの準備ができていなかったタラは戸惑いをみせる。いくつになっても真剣交際の始まりは難しいものだと痛感させられる二人の関係。仕事では能力を発揮して怖いもの知らずの二人が、恋愛では様子を見ながら探り合う姿に思わずキュンとしてしまう。公私をうまく切り分けて、どんな時も助け合える大人カップルを応援したい。

◆文=KanaKo