瀬戸利樹“真澄”に慰めのキスをされる中田圭祐“律”の弱った姿にキュン<僕らのミクロな終末>

2023/03/11 21:03 配信

ドラマ レビュー

「別にいい、死ぬのが早まるだけだ」という真澄に律は…


真澄は頭から血を流して崖の下で倒れていた。足も怪我して流血している真澄に、律が心配で動揺しながら「真澄ー!」と声をかけるなか、真澄は意識が朦朧となる。

真澄がベッドで目を覚ますと律が心配そうに傍らに座って覗き込んでいた。薬もなく受診もできずに下手したら死んでいたという律に、別にいい、死ぬのが早まるだけだと真澄が苦笑すると、律は顔を歪ませて良くないと否定する。律は真澄の手を握って「ずっとお前に会いたかった、お前に誤りたかった、やり直せるなら次は間違えないって。でも、そんなこと明日がないから言えるんだ。俺みたいなクズは」と悲痛な面持ちで語りかける。

真澄は起き上がって律を抱きしめて、もう眠れよという。律は真澄の腕の中で何度もごめんと謝る。おずおずと顔を上げる律に、真澄はもういいよと言ってキスする。律はキスを受けて、また真澄の胸に顔をうずめた。

翌日、律は御殿場まで行って真澄のために薬をもらってくる。真澄は心から感謝して、ありがとうと言うのだった。

律が本当は心根が優しくピュアな人柄であることが伝わり、寄り添う2人の姿に心が暖かくなった。また、普段は強気でイニシアティブを取る律のほうが弱るようすに、不覚にもキュンキュンとさせられてしまった。

◆構成・文=牧島史佳

「僕らのミクロな終末」第6話より(C)丸木戸マキ/祥伝社 ABC