神木隆之介、芸歴28年でも保ち続ける“天真らんまん”さ 朝ドラ主演で幕を開ける30代

2023/03/15 06:10 配信

ドラマ 映画 コラム

神木隆之介※2022年ザテレビジョン撮影

4月3日(月)スタートの連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合ほか)は、2020年上期「エール」以来の男性主人公の物語。主演を務めるのは、5月に30歳の節目を迎える神木隆之介だ。2歳でCMデビューした神木は、12歳で映画「妖怪大戦争」(2005年)に主演し、「日本アカデミー賞」新人賞を受賞するなど、早くから活躍してきた。2023年には芸歴28年を数えるが、最近も「らんまん」の他、映画「ホリック xxxHOLiC」(2022年)で柴咲コウとW主演、6月23日(金)公開の「大名倒産」でも主演を務めるなど主演級での活躍が続いている。子役時代から長きにわたり、ドラマ・映画の現場で活躍し続ける俳優・神木隆之介の魅力とは?

“天才子役”から年齢を超越した存在に


あの“神木くん”がもう30歳…その事実に触れ、そんな感慨が沸き起こる。神木隆之介とは、不思議なほど実年齢を感じさせない存在だ。

10代の頃から現在に至るまで、コンスタントにドラマや映画で活躍を見せてきた。「探偵学園Q」(2007年ほか、日本テレビ系)の推理力に長けた主人公・キュウや「風のガーデン」(2008年、フジテレビ系)のサヴァン症候群の少年・岳を演じたのは中学生の頃。どちらも膨大なセリフ量と不思議な世界を持ったキャラクターだったが、それが神木自身の持つピュアでどこか浮世離れしたイメージとも相まって、鮮烈な印象を残した。

神木隆之介※2022年ザテレビジョン撮影

大人への過渡期に演じた「SPEC」「るろ剣」


子役時代やローティーン期に活躍した俳優の中には、年齢が上がり“子役時代のイメージ”からの脱却に悩むケースも少なくない。だが神木の場合は、10代の頃のピュアなイメージを保ったまま、奇跡のようなバランスの中で現在まで歩みを続けてきた。

20歳前後の過渡期に「SPEC」(TBS系)シリーズの一十一(ニノマエ ジュウイチ)役や映画「るろうに剣心」シリーズの瀬田宗次郎役といった、謎めいていて本心を見せないタイプのキャラクターを演じたことも関係しているだろうか。

直近では映画「ホリック xxxHOLiC」で孤独な高校生を演じているが、その佇まいは自然体でみずみずしく、実年齢との差にも違和感はまったくない。演技力の高さが話題になることもしばしばで、ドラマ「コントが始まる」(2021年、日本テレビ系)では売れない芸人トリオのボケ・瞬太を演じ、絶縁状態にあった母の最期を涙で看取る場面で視聴者のもらい泣きを誘った。

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