神木隆之介、芸歴28年でも保ち続ける“天真らんまん”さ 朝ドラ主演で幕を開ける30代

2023/03/15 06:10 配信

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「君の名は。」などアニメ作品での少年役も光る


アニメ作品の声優としても活躍してきた。「サマーウォーズ」(2009年)の健二や「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)の翔、「君の名は。」(2016年)の瀧、「メアリと魔女の花」(2017年)と、ずっと少年を演じている。中でも「君の名は。」は神木の演技も高い評価を受け、日本映画として世界歴代興行収入第2位を記録する歴史的大ヒット作に。現在は「ディズニープラス」を通じて世界配信されている。

どこかあどけなさの残る美しい顔立ちに加え、こうして積み重ねてきた役柄のイメージが、俳優・神木隆之介を年齢の枠にとらわれない、稀有な存在にしていると言えるだろう。

そんな神木の持ち味の一つが、陽だまりのように温かい人柄のにじむ笑顔だ。「らんまん」では、朗らかで豪快な人柄だったという植物学者・牧野富太郎をモデルにしたキャラクター・槙野万太郎を演じる。「らんまん」のタイトルには、花咲き誇る“春らんまん”と万太郎のキャラクターイメージである“天真らんまん”が掛けられているという。

神木隆之介※2023年ザテレビジョン撮影

朝ドラ主演は“天真らんまん”な笑顔が決め手!


制作統括の松川博敬氏は神木の起用理由について「牧野富太郎さんをモデルにすると決めた時に、直感的に神木隆之介だなと思いました。後付けかもしれませんが、底抜けの笑顔が決め手だったのかも」と語っている。実際、ドラマや映画の制作発表・舞台あいさつなどのイベントに登場すると、神木はいつも明るい笑顔と人懐こいキャラクターで場を盛り上げている。

長いキャリアで培った確かな演技力と、実年齢にとらわれないピュアな存在感、そして、神木本人からにじみ出る、底抜けに明るい人柄。三拍子そろった素養はまさに「らんまん」の主人公にぴったりで、しかも、それは同時に、どんな映像作品の主要キャストにも求められる素養だったりもする。

この三拍子がそろっていることこそが、20年以上の長きにわたり映像作品の現場で神木が活躍し続ける理由なのだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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