秋元康のプロデュースにより2017年に誕生したSTU48。2023年3月15日には9thシングル『息をする心』が発売される。1stシングル『暗闇』から始まり、メッセージ性の強い楽曲を歌い上げてきた彼女たち。2022年に発売した8thシングル『花は誰のもの?』では、「もしこの世界から 国境が消えたら 争うことなんかなくなるのに」といったメッセージ性の強い歌詞が多くの方々の気持ちに寄り添いロングヒットを生み出した。このロングヒットを経た彼女たちは何を感じたのか。2023年「超えてゆけ。Team. STU48」をスローガンに掲げ日々邁進する彼女たちは「まさか私たちが紅白歌合戦を目指そうと口に出して活動できると思っていなかった」「チームSTU48で同じ方向を向いて活動することができて、悔しいという感情も一緒に味わい、新しいチームが生まれた」とSTU48の“今”について語ってくれた。
――はじめに9thシングル表題曲『息をする心』を聴いた感想をお聞かせください。
石田 千穂(以下から石田):歌詞に出てくる“僕”が最初の方では悩みを抱えているのですが、サビで出てくる“君”と出会い“僕”の気持ちがだんだんと晴れてきて最後には「僕は僕のままで 変わらなくていいんだ」と気持ちが晴れているところにとても共感しました。私も、悩んでいる時に、メンバーや友達に話して、気持ちが楽になることがあるので。
高雄 さやか(以下から高雄):共感できる歌詞がたくさんあり、「光と影ができてしまって」の歌詞を見たときに、自分らしくいられる時と、自分らしさを消してしまっている時が誰しもあると思いました。ですが、この曲を最後まで聴いた時に、自分らしくいられない時も、“自分らしさを捨てなくていい”と寄り添ってくれる素敵な曲に感じました。
中村 舞(以下から中村):最初、歌詞を見たときに、「友達と上手にやらなくちゃ」や「楽しそうに生きなきゃ」とネガティブで少し暗い曲なのかと思ったのですが、歌詞を見ていくうちに、悩んでいる人の気持ちにとても刺さる前向きな曲だと気づきました。「息ができる」「息が止まる」など印象に残るフレーズが多く、一度聴いたら頭から離れませんでした。
――今作もメッセージ性の強い歌詞ですが、レコーディング時にこみ上げてくる思いはありましたか?
石田:最初の方は歌詞が少し暗く“僕”が悩みを抱えていたりするのですが、曲が進むにつれて“僕”の表情が明るくなっている気がしていて、レコーディングの時、気づいたら最後は満面の笑みで歌っていました。
――9thシングル『息をする心』は歌詞だけでなくメロディーにもエモさを感じます。
中村:「生きることは呼吸すること」という歌詞とメロディーが、たくさんの悩みを抱えている人たちにも刺さると思うので、ぜひ聴いていただきたいです。
――石田さんは今作で3度目のセンターになります。意気込みをお願いします。
石田:前回の8thシングル「花は誰のもの?」ではトライアングルセンターの1人を務めさせていただき、センターが3人いたので重圧などもあまり感じず、楽しむことができました。なので、今作でもその経験を活かし、周りのメンバーに頼りつつ楽しくファンの方と一緒に9thシングルを広めていきたいです。
――9thシングルのカップリング曲“STU48瀬戸内PR部隊 Season2”が歌う『笑顔のチャンス』はどのような曲でしょうか?
石田:「悔しいと思っているなら泣くんだ 次は勝とうと思えばいい」など、私たちがアイドル活動の中で感じた感情がたくさん歌詞に散りばめられていて…。何かに熱中していたり、何かを目指して頑張っている人はとても悔しい気持ちになったり、壁に当たったりすることもあると思います。そのような人たちに、「笑顔のチャンス」を聴いて、「めげずに頑張ろう!」と思っていただけたら嬉しいです。
――8thシングル『花は誰のもの?』がロングヒットした反面、今作へのプレッシャーは感じますか?
高雄:『花は誰のもの?』のヒットを経て、今年のスローガンとして“超えてゆけ。 Team. STU48”を掲げ、前シングルも超えていきたいという気持ちで、メンバーやスタッフさん一丸となって活動しています。なので、今回のシングルで加速を止めずにみんなで頑張っていきたいです。
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