【漫画】幽霊が出る“訳アリ物件”…予想外のオチに「もう一度読みたくなる」と反響続々

2023/03/24 18:30 配信

芸能一般 インタビュー

『山で【ナニカ】に連れて行かれる話』より画像提供:ネブクロ / くらげバンチ(新潮社)

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、ネブクロさんが描く『訳アリ心霊マンション』の番外編「山で【ナニカ】に連れて行かれる話」だ。

pixivコミックが開催するWEB漫画総選挙にもノミネートされた同作だが、3月2日に投稿されたツイートには3万を超えるいいねが集まり、「もう一度読みたくなる」「オチが優秀すぎる!」「話の魅せ方上手い」などのコメントが集まっている。今回は、作者のネブクロさんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。

“連れていかれた”のは誰?まさかのオチに感服

『山で【ナニカ】に連れて行かれる話』より画像提供:ネブクロ / くらげバンチ(新潮社)


山に魅入られた女性・北丘ふみはベテランハイカー達から聞いた「山で変なモノと会っても、見てはいけない話しかけてはいけない」という掟を守りつつ毎日ハイキングを楽しんでいた。今日も変なモノが現れたが、気付いていないふりを貫き通している。

そんな中、変なモノに果敢に話しかける人間と出会う。この変なモノに話しかける人こそが不労所得を得るべく中古マンションのオーナーになった東雲薫。東雲が一念発起して購入した中古物件は“霊”が出る訳アリ物件で、誰も住んでくれなくなったマンションのローンを回収すべく幽霊に住んでもらおうとしていたのだった。

山で出会った変なモノにマンションを売り込む東雲。入居の際に礼金をもらう代わりに最後まで面倒を見ると約束すると、変なモノは東雲と内見に行くことになり…。

訳アリ心霊マンションの番外編として公開された本作。Twitter上では「オチが秀逸」「めちゃくちゃ好きです」「大家さん面白すぎる」「そっちかぁ」などの声が続々と寄せられた。現在、くらげバンチ(新潮社)で連載中の『訳アリ心霊マンション』では、東雲が管理する心霊マンションに様々な幽霊を勧誘しては満室を目指す様子がホラー要素あり、コメディー要素ありで描かれている。

作者・ネブクロさんが創作の裏側を語る「オデらしい面白いを追求」

『山で【ナニカ】に連れて行かれる話』より画像提供:ネブクロ / くらげバンチ(新潮社)


――ネブクロさんがマンガを描き始めたきっかけや漫画家としてデビューした経緯をお聞かせください。

子どもの頃から少年漫画が好きだったので、見よう見まねでラクガキ漫画を描いてました。ただプロになろうと決心してからの、結果に結びつかない苦衷の時間は長かったですね。そんな時に今の担当さんから「くらげバンチの賞に出してみませんか」とDMが来て、賞取って連載して今に至ります。

――『訳アリ心霊マンション』ではマンションに幽霊ばかりを住まわせるという突飛な設定が印象的です。本作を創作したきっかけや理由があればお聞かせください。

キレて生み出しました、はい。キレながら描きました、はい。何年も狙ってる出版社の賞全ッ然取れねぇえ!!ダメ出ししか返ってこねぇッ!!そういう流れで息抜きがてらポッと浮かんだ何作か、初心に帰って賞なんてものを意識しないラクガキ漫画をネットに上げたのが訳アリの始まりです。

怪談好きなんでよく聞くんですけど、気になるんですよね、部屋の中に出てくるタイプの地縛霊話って、さすがに家賃払えよって発想は確かそこからだったような気がします。

――本作では、幽霊が登場する漫画ながら、あまり怖がることなく読めるストーリーになっているようにお見受けします。描くうえでこだわっている点や気を付けている点はあるのでしょうか。

まぁでも緩急だと思ってます。僕自身が得意なのはコメディーなんですけど、同じくらいホラー描写にも力を入れないと半端な作品になってしまうんだろうなと。

ホラー苦手な方が訳アリは怖いから読めないよって言ってもらえくらいになろうと頑張ってます。

――本作は現在くらげバンチで連載中ですが、今後の見どころや注目してほしいポイントについてお聞かせください。

幽霊を題材にした以上は、被害者や加害者、そして祓う人、いくつか使いたいキーワードが付いてきます。今後はその「祓う側」に注力しようと思っていますのでどうぞお楽しみに。

――ネブクロさんの今後の展望や目標についてお聞かせください。

オデ 復讐者デアリ リベンジャー 今ハタダ 虎視眈々ト クラゲデ 牙ヲ 研ギタイ

――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

「面白い漫画」とは何なんだろうなと、最近また考える時間が増えてきました。でもやっぱり答え無いような疑問の気がするんで、あまりもう型にはまらないようオデらしい面白いを追求していこうと思います。

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