3月17日(金)に開幕する舞台『Bumblebee7』で主演を務める須田亜香里。2022年11月にSKE48を卒業後、初の舞台出演となるが、「舞台はこの先の人生でもうやらないだろうなと思っていた仕事」だと語る。そんな須田に、本作に挑戦した理由、念願だというアクションとポールダンスへの挑戦、今後の活動の展望などを聞いた。「(SKE48の)卒業を決めたときに初めて自分の意思を持った感覚」と語る須田が、本作で目指すものとは。ポールダンスレッスンの模様を収めた撮りおろし写真にも注目だ。
──舞台『Bumblebee7』は須田さんにとってSKE48卒業後初の舞台出演となります。今回、舞台に出演しようと思ったのはどういった理由からだったのでしょうか?
まず、舞台は今まで何度かやらせてもらったんですけど、たぶんこの先の人生でもうやらないだろうなと思っていた仕事の一つで。役作りについて考えすぎて苦しい思いをすることが多くて、「舞台に出ても自分も周りも幸せにならないのかもしれない」って思っていたんです。だけど、以前出させてもらったミュージカル『AKB49~恋愛禁止条例~』のお芝居を見たことがご縁で、今回のお話に繋がったという話を聞いて、自分が苦しいと思っていたことも「いい」と言ってくれる人がいるということがすごくうれしかった。そして「昔の自分はお芝居が苦手だったけど、今の私はもしかしたら楽しめるかもしれない」という、希望と強気な気持ちが混ざった思いが湧きました。グループを卒業したばっかりだということもあって、「今、変化を拒んだら、私は一生変化しないで生きていくことになるんだろうな」とも思って、挑戦することにしました。あとは、アクションの演技にはすごく興味があって。
──念願だったとコメントされていましたね。
そうなんです。SKE48の「心にFlower」という曲のミュージックビデオ撮影のときにアクションシーンが少しあったのですが、すごく楽しくて。私はSKE48に加入する前にクラシックバレエを13年やっていて、そのあとのSKE48としての活動経験が13年。アクションはその両方が生かせる気がしたんです。だから、お芝居は苦手だけどアクションはやってみたいという矛盾があった(笑)。そんな“やりたいことリスト”に入っていたアクションができるということも、今回やらせてもらおうと決めた理由の一つでした。
──苦手意識があったという舞台ですが、お稽古が始まってみていかがですか?
楽しいです!でも、このカンパニーだからそう思えるんだろうなと思います。(自身が演じる)出雲の気持ちがわからないなと思ったときは、演出の葛木さんが一緒に答えを探してくださるんです。しかも、最初にまず私に考える時間をくれる。「これ、なんで言ったんだと思う?」って。その答え探しがすごく楽しいです。
──以前は、その答え探しを楽しめなかった?
そうなんだと思います。あとは、自分が大人になったのもあるのかもしれないです。以前は、できないことやその場で消化できないことがあると、「自分はダメだ」って否定して落ち込んじゃうことが多かったんですけど、この数年間、バラエティを含めていろんなお仕事をさせていただく中で、「自分は自分でしかないんだ」と思えるようになって。「今日の自分の結果が、今日の自分のできることだ」と自分の限界をちゃんと理解できて、できない自分を否定するよりも、今日できたことを受け入れることから始められるようになった。だから今の私は舞台のお仕事を楽しめるようになったのかなって。3年前の私だったらできていなかったと思います。
──これまでの出演舞台はAKBグループの皆さんと一緒に出演しているものでした。今回は初の外部舞台となりますが、そこに不安やプレッシャーなどは感じますか?
それが全くなくて!それぞれが今までの人生の中の努力を持ち寄って舞台に立っているので、本当にみんな魅力的。一応、私が座長ですが、私はただただできない自分と戦っているだけ。みんなの姿を見て「素敵だな」「ついていけるように頑張ろう」って前を向いているだけ。育ってきた環境が違うという孤独感は全くなくて、むしろ育ってきた環境が違うからこそ尊敬し合える素敵な女の子たちに囲まれてすごく幸せです。
──念願のアクションシーンはいかがですか?
私が演じる出雲の特殊能力は、体を柔らかくも固くも、自在に動かせるというものなので、アクションもそういう使い方をする動きが多いんです。そこでバレエ経験が生かせるのでうれしいですね。武器を使いながらセリフを言うというのは初めてなので、カッコよく見せられるようにと思って稽古をしています。今回の舞台では、「チャーリーズ・エンジェル」みたいなものを目指したいねという話をしていて。強くてセクシーで面白いもの。私は子供の頃に「チャーリーズ・エンジェル」を見て、見終わったあとに自分もすごく強くなった錯覚に陥ったんです。だから『Bumblebee7』を見てくださった方にもそう思ってもらえたらいいなと思いながら挑んでいます。
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