須田亜香里「1年に1回でもいいからステージに立てる人でありたい」卒業後初舞台、ポールダンスとアクションで挑む新境地

今後の展望は「1年に1回でもいいからステージに立てる人でありたい」

舞台『Bumblebee7』稽古中の須田亜香里撮影=曽我美芽


──先日、演出の葛木さんが「俳優として(今回のハードさに懲りずに)たくさん活躍して欲しいと勝手に思っています」とツイートされていましたが、今後俳優として活躍していきたいという想いはありますか?

あのツイートはドキッとしましたね。「舞台は絶対にやらないだろう」と思って生きていたことは言ってなかったはずなんですけど(笑)。

──では、まずはこの作品を終えたときに、どのような自分になっていたいかという理想像のようなものはありますか?

うーん……どうだろうなぁ。本当にわからないんですよね。自分の人生の中でやってこなかったものに挑戦するので、これを走りきったときに自分がどうなっているのか……楽しみで、同時に不安でもありますね。グループにいるときは自分の意志があんまりなかったというか……目の前にあるものをやることで世界が広がっていくという感じだったので、自分がしたいことを考える暇がなくて。卒業を決めたときに初めて自分の意思を持った感覚なんです。つまり私は自分の意思を持ってまだ1年くらい(笑)。なので、『Bumblebee7』を完走したとき次は何をしたいと思うのか、それを楽しみにしています。

──ということは、今後どういう活動をしていきたいかという展望なども、今はない?

好きなお仕事はいくつかあるんですけど、「絶対にこれ」というものは思いつかなくて。ラジオも好きだし、テレビのお仕事も好きだし。でも今、思っているのは1年に1回でもいいからステージに立てる人でありたいということ。5歳からバレエをやってSKEをやって……と、ステージとは切り離せない人生を歩んできたので。お芝居や音楽など、ステージに立てる人生を送りたいなと思っています。

──そんなステージでの須田さんを見られる最新作が『Bumblebee7』になるわけですが、この作品を、須田さんのファンはもちろんですが、そのほかどのような方に特にオススメしたいですか?

元気が欲しい人!殺し屋というキャラクターやスタイリッシュなポスターから、怖い舞台なのかなと想像している方もいると思うんですけど、ハッピーになれる作品なので!あとは、今の自分を好きになれない人にもオススメですね。出てくる7人は、身長も体型も持っている能力も全然違うけど、みんな素敵で愛おしいキャラクターたち。彼女たちの頑張っている姿を見たら、人と自分を比べちゃう人も「みんな違ってみんないいじゃん」って思えると思います。あとは何かに挑戦している人にも!ぜひたくさんの人に見てほしいです。

須田亜香里撮影=曽我美芽


■取材・文/小林千絵
撮影/曽我美芽

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