ところで“U2”を、あなたは何と読みますか? 日本では“ユーツー”と呼ばれているが、もっと発音にこだわるならユーの部分は唇をすぼめて前に出すような感じ、2はトゥーだろう。これがスペイン語圏になると“ウードス”と発音され、フランスでは“ウードゥー”になるのかもしれぬ。1976年にラリー・マレン・ジュニアが出した“バンドメンバー募集”の張り紙を見たボノ、アダム・クレイトン、ジ・エッジとその兄ディック・エヴァンスが合流してジャカジャカやったのがことの始まりで、78年のディック脱退(ヴァージン・プルーンズ加入)を受けて、4人でU2をスタートさせた。
グループ名がついたきっかけについては諸説あるが、アルバムデビューは1980年。まだ“ザ・ナントカズ”的命名が当たり前だった時代、この記号のようなネーミングは相当なインパクトだったに違いない。以来43年、解散もなく、メンバーの変更もなく、しかも第一線に立ち続けている。この「ボノ & ジ・エッジ - A SORT OF HOMECOMING with デイヴ・レターマン」は、ロックファンはもちろん、円満な人間関係を末永く築いていきたいと考える人にも、示唆に富みまくる一作になるであろうことを約束したい。
◆文=原田和典
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