ガルシア(カーステン・ヴァングスネス)がBAUに戻るきっかけになった、シカリウスを知る謎の人物からの接触。この男はタイラー・グリーン(ライアン=ジェームズ・ハタナカ)という名前で、二重スパイとして連続殺人犯ネットワークに潜り込み、ガルシアに情報提供していたことがわかる。
2007年に行方不明になった妹アリソンの復讐に燃えるタイラーは、軍の諜報活動で培った監視スキルや信頼を得るための心理作戦の訓練を活かし、独自に作戦を立ててシカリウスを追い込もうとしていたが、FBIが介入したことですべてが台無しになったと怒り、固く口を閉ざしていた。
失踪当時2歳の息子がいたアリソンは、新たな恋人と出かけるためタイラーに子守を頼み外出。これを最後に姿を消したため、最後の目撃者はタイラーだが、当時の記憶は曖昧だった。犯人の手の内を知る唯一の手掛かりといえるタイラーから、なんとかして情報を引き出したいガルシアは認知面接を行うことで、記憶を呼び起こすアイデアを思いつく。
効率主義で非協力的な副長官ベイリーと対立しリーダーを解任されたロッシに代わり、BAUの新リーダーを務めることになったプレンティス(パジェット・ブリュースター)。ロッシはプレンティスが盾となってチームを守ってくれたことに感謝し、長きに渡り共に戦ってきた同志としての結束力を強める。
一方、仕事と家庭との両立に悩んでいたJJ(A・J・クック)は、近所に越してきた母の協力を得ることで、少しずつ夫婦生活を楽しむ余裕が出るように。何気ない幸せを噛みしめていたJJだが、夫ウィルから思いがけない告白を受けてしまう。愛すべき二人が直面した衝撃の事実に、ファンも驚きを隠せないはず。
こうしたキャラクターの心情を丁寧に味わえる第4話で監督を担当したのは本作でルーク・アルヴェス役を演じるアダム・ロドリゲス。公開中の映画「マジック・マイク ラストダンス」にも出演するアダムは「CSI:マイアミ」で監督デビュー。
「クリミナル・マインド」でもシーズン13第6話、シーズン14第8話でメガホンをとっていたが、今回第4話でも再び監督を務めている。日頃からキャストと距離が近いからこそ描き出すことができるキャラクターたちの内面にも注目してほしい。
◆文=KanaKo
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