――残り4カ月ですが、東京ドームに向けて実感は?
チッチ:そこに向けた準備はまだ全くしていないので。でも、チケットの販売は始まっているので、期待して待ってくれている皆さんもたくさんいるし、やっぱり最後になってしまうので、みんなでそこで燃え尽きられるように、今は目いっぱい目の前のことを一生懸命みんなで生きているので、すてきな日になったらいいなと思います。
――最後に向けて「これはやるぞ」って決めていることはありますか?
ハシヤスメ:みんなで旅行に行くとかじゃない? 番組の企画で行ったことはあるんですけど、本当に6人だけでプライベートでの旅行っていうのがなくて。それで、ハシヤスメが唯一免許を持っているんですよ。
――6人だと大きめな車になりますね?
ハシヤスメ:そうですね。みんなを乗せて夢の国に行きたいなと思っているんですけど、ただ私がもうかれこれ1年ほど車を運転していないので…。みんなが付いてきてくれさえすれば、ぜひ最後にみんなで旅行に行きたいなと思っています。
アイナ:怖いですよねぇ。怖いので、強力な運転できるサポーターを入れて…知らんおじさんで。
ハシヤスメ:アユニさんは私の運転だったり、知らないおじさんの運転で行きたい所はありますか?
アユニ:日本一周! 一人ずついなくなっちゃうとは思うんですけど、それまでを楽しみたいと思います。
――それだとスケジュール的に解散後になりそうですね。
アユニ:そうですね。最終的には(ハシヤスメ)一人で回ってもらえれば。
チッチ:最後にツアーがあるので。地方でもしかしたら前乗りとかもあるかもしれないので、みんなでおいしいものを食べて、その地方の皆さんにも感謝を伝えられたらいいなと思います。
――解散と聞いたときの心境を聞かせてください。メンバーへの見方、考え方などが変わったということはありましたか?
アユニ:8年間くらい、家族以上に一緒にいたメンバーなんですけど、それももう解散したら会えなくなっちゃうのかと思うとやっぱり寂しくて。いつも地方とかツアーで行ったときに、今まではあまりお出掛けしてなかったんですけど、6人での時間をもっと濃密に過ごそうって改めて思いました。
チッチ:ずっと6人で一個なので。寂しさと切なさが増していくにつれて、やっぱりこれからのみんなが楽しみだし、一緒に生きてきた分、みんなの人生も自分のことみたいにみんな楽しみなんだなって感じることがあって。新しい愛の形だなっていうのはすごく感じます。不思議な感じです。友達とも家族とも違うし、ビジネスパートナーでもないし、特殊な関係です。
アイナ:(解散と聞いて)あまり大きく変化はなかったんですけど、終わりがあると頑張れるんだなとは思って。終わりがあると自分が迷惑をなるべくかけず、なるべく傷つけず終わっていけたらいいなって思えるようになったりして。人に優しくしようとか、前よりもより一層思うようになりました。
モモコ:解散が決まってから、平坦な毎日みたいものがすごく特別なものに思えて。全部忘れたくないなと思って、私はずっと日記みたいなものを書いています。毎日とはいかないんですけど、また思い出したいなというときのために記録したいなって。
ハシヤスメ:その6月29日っていうのを告げられた日から、“あと何日”っていうのを付け足しました。それこそ今たぶん120日切っていて、毎日確認しています。
今までもこの8年間、「別に今日死んでもいいや」ってくらいパフォーマンスをしてきたので、後悔は全くなくて。なので、決まったから何か変えようだったりとかっていうのは正直ないです。何をやるにもやっぱり「最後の○○」となるし、今日も「最後のTGC」ですし、もしかたら「最後のインタビュー」かもしれないけど、悔いがないようにこの8年間やってきたので、変わったことと言えば、解散までの日にちをつけるようになったってくらいですね。
やっぱりこの仕事が好きだったり、BiSHが好きで今のグループに入っているので、意識的に生まれたものというか、みんな思っていると思います。毎日、今も全力でBiSHは生きているし、みんなそうだと思っています。ライブが終わった後はパタって倒れて玄関から動けなくなってしまう時もありますし、楽屋へ戻った瞬間、もう帰りたくないっていうくらい動けなくなる瞬間もいっぱいあったので。なので、これからも悔いなく最後までやりきろうと思っています。