韓国で“視聴率保証小切手”と称される脚本家キム・スノクとは?ドロドロ復讐モノで人気博す<パンドラ>

2023/03/23 06:10 配信

ドラマ コラム

主人公のテラを演じるイ・ジア(C)STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd, All rights reserved.

「愛の不時着」など大ヒット作品を次々に送り出しているスタジオドラゴンが制作し、「ペントハウス」などを手掛けた脚本家・キム・スノクがクリエイターとして参加している韓国ドラマ「パンドラ 偽りの楽園」が3月11日よりスタート。セレブ妻が、自身の生い立ちは偽の人生で、本当の自分は殺人マシーンだったと思い出したことから始まる復讐スリラーだ。今回はヒットメイカーであるクリエイターのキム・スノクにフォーカスする。

「パンドラ」は、ありふれた復讐劇ではなく、人と人との関係を描くドラマ

【写真】「パンドラ 偽りの楽園」ポスタービジュアル(C)STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd, All rights reserved.


キム・スノクは、「私はチャン・ボリ!」や「皇后の品格」、最近では韓国で社会現象化するほどの大ヒットとなった「ペントハウス」などの脚本家。“マクチャンドラマ”(ありえない展開が次から次に起きるドラマ。ドロドロ復讐モノが多い)を次々にヒットさせ、「視聴率保証小切手」とも呼ばれるキム・スノクがかかわっていることで、ドラマの期待値がグンと上がる。

新作「パンドラ」は、誰もが羨むような完璧で幸せな人生が実は誰かに操作されていたものだったと知った主人公・テラ(イ・ジア)が、自分の人生を意のままにしようとした勢力に反撃していくストーリー。何不自由なく過ごしていたセレブ妻・テラ。実は彼女には“失われた記憶”があった。その幸せな生い立ちは偽の人生で、本当の自分は殺人マシーンだったと思い出す。毎週土曜と日曜にディズニープラスで配信され、全16話で構成される。

今作の脚本を担当しているヒョン・ジミンは、“キム・スノクファミリー”の1人だ。「パンドラ」について2人は「勧善懲悪のありふれた復讐劇ではなく、“関係”についてのドラマ」と言い、「自分の意志と関係なく突然敵になり、かと思えばまた再び同じ側になる、といった関係を見せるだろう」と説明した。

続けて「その中で生じる葛藤と、傷ついた人々が互いを許し和解する話が続きます。押し寄せる多くの事件の中で、自身が誰なのかを尋ねていく過程も描かれます」と内容について語った。

ストーリー作りにおいて努力した点は「すべての予想が外れるように。でも、誰もが納得せざるを得ない話で満たしていこうとした」とのこと。もちろん一番重要視したのは、見逃せない面白い展開だ。この物語は「すべてが完璧な人生最高の瞬間に、自分が信じていたことが偽物だという事実を知ることになったら、果たしてどんな選択をするだろうか」という疑問から始まったんだそう。