――2022年に30歳という節目を迎えました。心境の変化はありましたか?
グラビアをがむしゃらにやってきた20代だったんですけど、30代になって少し余裕も出てきました。そのおかげか、グラビアなんだけどプラスアルファ何か責任感がある仕事を、プレッシャーもあるんですけど任されるようになりました。
――ドラマ「アカイリンゴ」では、セクシーな美術教師を演じていました。仕事の幅も広がったんじゃないでしょうか?
だいぶ広がったんですけど、さらに広げたいです。もともと私はアイドルを卒業してグラビアになった身ですし。
――アイドルグループの1期生として芸能界デビューしたんですよね。
そうですね。最近、私がいたアイドルグループの中から二人、グラビアをやる子が出てきたんです。昔はグラビアをやるのはちょっと、みたいな雰囲気があったと思うんですけど、今はご当地アイドルが率先してやっていたりするんです。そういう意味では、私もいい背中を見せられたのかなと思っています。
――当時はご当地アイドルがグラビアをやるというのは、タブーな雰囲気だったんでしょうか?
私が言うのも変なんですけど「卑猥なもんでしょ?」って思われがちだった部分もあったと思います。自分が所属しているグループの名前を挙げないでって言われたことがあって、「そういう感じで見られていたんだ…」と思ったときは少し悲しかった(笑)。ただ、今は自分のそういう姿を見てもらったことで、皆さんリスペクトしてくれるようになったので、払拭できて良かったなと思います。
――色眼鏡で見られる部分もあったのでは?
アイドルだからというのは特になかったです。逆に「アイドル本当にやっていたの?」って驚かれることの方が多いかも(笑)。もし仮に何か言われたとしても、アイドル時代にメンバーよりも少ない観客の中でライブをしていたので大丈夫だと思います。そこでメンタルが鍛えられた部分があったからここまで来られたと思うので。
――昔は今のようなセクシー路線ではなかったんですね。
清楚な雰囲気でやっていたはずなんですけどね。でも、当時から自分の売りってセクシーな部分だと思っていて、自分の衣装のスカートをちょっと短く切ってみたりとか、胸元を少しだけ切ってみたりとかしていました。今だからかわいいなと思うんですけど。
――それって勝手にやったら怒られるのでは?
怒られますよ。でも、それが売りじゃんとは思っていました。メンバーからも反感は買っていたと思いますし、一匹狼的な感じでしたね。ただ、当時から普通にアイドルをやっているだけじゃ駄目だって気持ちがあったんです。なので、セクシーであることを強みにしたかったんですけど、勝手にやっちゃうから「協調性がない!」って怒られてしまうアイドルでしたね(笑)。