ヘスと“テラ”の出会いはフランス。父の死で傷心のヘスがクルーザーから海へ飛び込み、ツアーガイドとして居合わせた“テラ”が助けたのだった。一命をとりとめたヘスは、彼女に向かって「何で助けたの?私が頼んだ!?何様のつもり?」と怒りをぶつけた。そんなヘスに“テラ”は「地獄を見てるのは自分だけだと?」と応戦。
そして「私は事故で両親を亡くして、1年以上意識不明。目が覚めてまだ数カ月。誰かに記憶を全部切り取られたみたいなの!自分の顔も名前も全部自分じゃないみたい!!生き残って罪悪感の毎日よ!」と、自分の混乱してつらい状況を吐き出した。なお、このときテラが語った自身の境遇は誰かに捏造されたもので「自分の顔も名前も全部自分じゃないみたい」という部分こそが真実だ。
「すべて順調だと見せかけて生きていかないと」と言う“テラ”の言葉を聞いても「だから何?」と響かないヘスに「生きる目的が1つぐらいあるでしょ?死じゃなくて生きる方を選ぼう」と必死で訴えた。
そんな事情から「おねえさん」と呼んで慕っていた彼女が、自分を絶望の淵に落とした人物だったとは信じたくないヘスだったが、父の暗殺に関わっていると思われる組織・ハヌル精神病院の院長と“テラ”が密会しているのを目撃。疑念が確信に変わり、ヘスは混乱して嗚咽する。
ヘスは、今までの彼女との思い出を回想し、「テラは父を殺しておいて平気な顔をして、私に寄り添って慰めてると思い込ませてたんだ…全部ウソだった!」と、憎しみを募らせ、テラがヘスの為に整備した庭園の花を「一輪の花も見たくない」と全て刈り取ることを命じ、大きな石をテラと娘のジウが居る部屋に投げ込むなど、あからさまな宣戦布告をした。
「あなたが手に入れた分不相応な幸せ…全部引き裂いてやる」と復讐の鬼と化したヘスに、“テラ”はどう立ち向かっていくのだろうか。そして、ヘスに「50」の存在を教え、その正体が誰なのか気づくように仕向けて“テラ”を憎ませた人物は、ヘスの身近な人物で私欲にまみれた黒い思惑がある様子。様々な人物が複雑に絡み合い始め、ますます目が離せない展開となった。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部
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