【会見全文】小林麻央さん死去 海老蔵「今後も『愛』を教わり続ける」

2017/06/23 15:55 配信

芸能一般 会見

34歳の若さで亡くなった小林麻央さん
34歳の若さで亡くなった小林麻央さん写真は2006年撮影


――麻央さんは闘病中辛い中でも勇気と愛情、笑顔を忘れずに戦ってこられた方ですね

「おっしゃる通り、本当に笑顔と勇気と愛情。けっしてブレない自分。そしてどんな状況でも相手のことを思いやる気持ち。まぁ愛ですよね、そういった力が最後までブレず。おとついまで笑顔で話してて。昨日はちょっと調子悪かったんですけど、おとつい、我々家族も急にそういう風になってしまったので、戸惑った部分がすごく大きかったです」

――海老蔵さんからは麻央さんにどんな言葉をかけましたか

「僕ですか?この世にある、ありとあらゆる言葉を耳元で話してました」

――海老蔵さんにとって麻央さんはどんな存在でしたか

「うーん……とにかく、私をどんな部分もどこまでも愛してくれていたんだなと。存在っていうのを……うーん、まぁね存在ね、できればずっと一緒にいて私のが先に逝って彼女にはもっと幸せにもっと楽しく、家族やお友達や、ご家族、麻耶さんやお母さんやお父さま、そして私が役者として成長していく過程をずっと見守ってもらいたかった存在です」

――麗禾ちゃんや勸玄くんの様子は

「麗禾は昨日はずっと麻央のそばを離れませんでした。そして彼女の横でずっと寝ると言って寝てました。うーん、認識はしていると思いますね。勸玄はまだ、分かってはいるんですけど、分かっていないところもあって、今日の朝も横になってるところにふたりが麻央の顔を触ったり足をさすったり、手を握ったり。そういうところを見ると私が今後背負っていくもの、やらなくてはならないこと。子どもたちに対してとても大きなものがあるなと痛感しました。勸玄はまだ、分かってるんですけど、分かっていないと思います」

――奥さまから学んだこと、どういったことを伝えていきたいと思いますか

「元気になったら彼女は、自分が歩んできた過程の病、乳がんやそれに伴う病に対して、自分が治ったらば、ああしたいこうしたい、多くの人の救いになれるような存在になれるようになりたい、というようなことで一生懸命闘病してました。それでブログというものも始めたんです、だから本当にマスコミさんのおかげで、ある意味公になってありがたかったと思います。それでブログというものを始めて、なにかこう同じ病の人たちや苦しんでる方々と悲しみや喜びを分かち合う妻の姿は、まぁ私からすると何か人ではないというか、何というかすごい人だなというか。言い方おかしいですけど。とにかく総合的に教わったこと、そして今後も教わり続けることは『愛』なんだと思いますね」

――麻央さんの姿、思い出される表情は

「どういう表情?全部ですね。初めて会ったときの彼女から今の今日の朝まで全部です」

――笑顔が多いですか?

「そうですね、多かったと思います」

――これまでお話されてきた中で子どもさんへのお話で印象に残っていることは

「子ども?心残りだと思います。ふたりのことについて。どうすればいいんだろうって考えても答えが出なかったものだと思います。ですからいろんなことがあり、今回も子どもたちが出演したり、7月にせがれが出るんですけども、そういうのを観に来ることをひとつの目標としていろんなものを作ったんですけど、うん、まぁでもきっと見てると思うんでね。まだまだ心配で心配でしょうがないんじゃないでしょうか」

――海老蔵さんが託されたことは?

「多すぎて言葉に出せないですね。もちろん今も舞台やってたわけで、このあとも舞台ありますし、来月もすぐありますし。子どもの稽古もありますし。麗禾の成長のことも考えますし。やっぱりこれからまだ5歳と4歳ですから、これからお母さんっていう存在が彼女や彼には非常に重要な存在なわけではないですか、それをやはり失った、それを僕は代わりにはなれないですけど、出来る限りのことをやっていくように、もう、思ってますね」

――麻央さんの言葉で思いだされる言葉は?

「よく言っていた言葉…やはり、言葉というかお姉さん、麻耶さんが調子悪かったときにも例えば私が舞台で非常に疲れたときも、彼女自身はもっと重い病にかかっている、そしてお母様も看病で疲れているときも、麻央のほうがもちろん大変なのに、自分よりも相手のことを心配する優しさ。こういう言葉っていうことじゃなくて、どこまでも相手のことを思う気持ち。これはね、一番多かったですね」

――麻央さんは改めてどんな奥さん?

「そうですね、わかりませんね。僕を変えた奥さんなんじゃないですか、わかりません」

――麻央さんがプロポーズのときに「来世も再来世も一緒に」という言葉が一番響いたとおっしゃっていましたが

「そのつもりです。その話もしました。ですがまぁ僕が愛想尽かされないように頑張んないといけないんだけど」

――その話をしたとき麻央さんは?

「元気なとき? 喜んでましたよね」

――改めて麻央さんに伝えたいことは?

「まだね、昨日の今日なんで。こういうところも全部聞いてると思うんでね、言うことは言わなくても伝わってると思うんで。いつも思ってるよねっていうことですね」

――麻央さんのブログに励まされた方へメッセージを

「麻央のブログや麻央の存在で励まされた方がいらっしゃるということで、今回のこのような形もある意味とらせていただいたと思うんです。実際、そういうことがなければ、このようなことを報告すること自体が、形としてはどうかと思うんです。ですが多くの麻央のことを応援してくださった方、そして麻央と共に戦っている方々、本当に昨日先に旅立ちましたけども、ずっと麻央はきっと皆さまのそばにいると思うので、本当にいろいろありがとうございました」