お笑いコンビ、ピース・又吉直樹が10年ぶりとなるエッセイ集『月と散文』を発売。24日に都内で発売記念イベントを行い、MCとして後輩芸人のしずる・村上純、ゲストとしてフルーツポンチ・村上健志が登場し、又吉による朗読やトークセッションなどで会場を楽しませた。
イベント冒頭には、「今日は『月と散文』という、僕にとって凄く重要な本の出版日ということで、皆さんと劇場でお会いできるのが凄くうれしいです」と語り、タイトルの理由については、「好きなものを理由にするのがいいかなと思って。まず月っていうのが思いついて、月と何にしようか考えて、小説もエッセイもいろいろ含めたら散文となった」と明かした。
また、マスコミからの質問(MCしずる・村上の代読)で「過去の作品の中で、最も”恋愛”の気配がしない本だった」と指摘されると、「たまたまですね。意識したわけではない」とコメント。続けて、「恋愛のエピソードは少ないよ。大体一つか二つのことを順繰りに、何回も同じこと書いてるだけだから…。でも、そもそも人前に出る仕事してて、エッセイ集出すってなって、そこに恋愛の話書く?」と逆に疑問を投げかけた。その後、MCのしずる・村上が「又吉さんが独り身のことをいじっている質問ではないですよね? 浮いた話がないですねって」と発言すると、「かもしれないですね」と又吉が答え、会場の笑いを誘った。
『月と散文』は、2013年に発売された『東京百景』以来の新作エッセイ集。芥川賞受賞、相方・綾部祐二の渡米、コロナ禍とさまざまな出来事が起こった10年間のことを描くと同時に、上京以前の出来事や遠く離れた家族との記憶、日々の暮らしでの出来事や感じたことなどをセンチメンタルかつナイーブに綴った一冊となっている。
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