大野智が“最強”の忍者を演じる映画「忍びの国」が7月1日(土)に公開。
本作は、和田竜の同名歴史小説を原作に、常勝・織田軍が喫した大番狂わせ「天正伊賀の乱」を描く戦国エンターテインメント。大野が演じるのは、伊賀の忍びたちを率いて織田軍に対抗する忍び・無門。彼はすご腕の忍びにもかかわらず、普段は怠け者で、妻には頭が上がらないという設定だ。
大野がそんな無門について語ってくれた。
大野:「最初、中村(義洋)監督から『変に役づくりしなくていい。大野くんそのままでやってくれていい』って言われたときは、逆に難しいなと思っていました。自分と懸け離れた役の方がキャラを理解しやすいし、役に入りやすいですし。でも、撮影に入ると場面によって監督の明確な演出はあるから、それに近づけるように夢中でやっていましたね」
中村監督も「(大野は)いろいろなことをきちんと見ているし、考えている人。撮影に当たっても予習を相当してきているのに、それを見せない。大野くんのそういった姿勢が僕は好きですし、無門っぽいですよね」と語っているよう、そもそも、大野と無門は似通った部分が多いのかもしれない。
大野:「人と同じ行動を取らないとか、周りに同じ人間がいないと怖いと感じることがないのが無門。伊賀を治める十二家評定衆の前で、下忍たちみんなが頭を下げる中、無門一人だけお辞儀しないという場面があるんですが、無門も話を聞いてないわけじゃないけど、そこまでしなくてもいいやっていう気持ちなんだと思います。僕も学生時代は、集団の中にあまり入りたくない人間だったから、その部分ではやっぱり似ているのかもしれないですね」
共演する伊勢谷友介からも、「無門は忍者らしいというより、大野らしい」と言われていたが…。
大野:「監督からそのままやってくれと言われたから、忍者の姿勢とか基礎的なものが結局分からないまま終わりました。僕はもともと猫背なんだけど、無門もそのままだから、家にいても無門だし、撮影してても大野智(笑)。ファンの方々が見ても、『あれ、大野智じゃん』って思う人は山ほどいると思います。でも、そういう演出だから仕方ないですよね(笑)」
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