──では、今回の映画での堀川国広としての見どころを教えてください。
僕が気に入っているのは、殺陣の最後に言う堀川くんの決め台詞。堀川くんってすごく邪道で、一見かわいく見えるんですけど、実はめっちゃ怖い子なんですよね。その強さや怖さ、邪道さが伝わるように言い方を工夫しているので、そこには注目してほしいです。あとは殺陣。今回も堀川くんらしい小回りの効いた振りなんですけど、特に一発目の殺陣はすごいんですよ。身軽で。そこはぜひ見てほしいです。あとは、スクランブル交差点の殺陣も見どころですね。
──ティザー映像の、スクランブル交差点の真ん中に刀剣男士が立っている絵だけでもインパクトがありますよね。
変ですよね(笑)。脚本を読んだときは「何だこれ!?」と思っていたんですけど(笑)、現場に行ったら本当に渋谷でテンションが上がりました。殺陣の振りは当日につけたのですが、たくさんのエキストラの方に囲まれる中で覚えたばかりの殺陣をしなくてはいけなかったので、ものすごいプレッシャーでした。でもちゃんとできたと思うので、そこはぜひ見てもらいたいです。
──初めての本格的な舞台の作品が舞台「刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち」だったから、堀川国広という役には思い入れがあるとおっしゃっていましたが、今、舞台の期間を振り返ると、当時はどのような日々でしたか?
とにかくわからないことだらけで。何もわからずに舞台の上に立って、とにかく言われたことを必死にやっていたつもりではありますけど、今考えるとすごく視野が狭かったなと思いますね。もっと客観的に考えたり、もうちょっと力を抜いたりしてやれたらよかったなと思います。でもそう思えるということは、あの頃に比べたらちょっとは成長できたのかなとは思います。すごく大変でしたけど、いい思い出です。
──舞台「刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち」に出演したことで、小西さんにとって何か変化や成長はありましたか?
一番の変化は、もっとお芝居をやりたいと思うようになったこと。この世界でのトップランナーの方々と共演させてもらって「いっぱい作品に出てる人はこんなに何でもできるんだ」というのをすごく実感して。僕もこうなりたいと思った。そうなるためには、何でもできるようにならなきゃいけないんだと思うようになりましたね。
──先輩たちと比べて、悔しさを感じた?
はい、悔しかったですね。「何もできないな、僕」って思いました。
──そこから今は成長していると思いますか?
昔よりはいろいろなことを客観的に考えられるようになったし、視野も広くなったと思います、多少は。