――最近だと、Netflixなど配信の映画を早送りして見て、時間を稼ぐという方もいらっしゃるみたいですね。ようすけさんはいかがですか?
それは信じられないね。そんな倍速で見るなんてさ。
――信じられないですか。
だって、映画ってセリフがないところでも余韻があったりとかさ、まさに一個一個の間にちゃんと意味があるんだから。
――確かにそうですよね。
だから僕は、むしろゆっくり見たいから、映画はいつもスローで見ているよ。
――スロー…? 映画をスローで見てるんですか。
スローで見たほうが、普通の速度で見るよりもたっぷり間が取られてるから。だから、心情の変化とかもより強調されるし、あとは役者さんの表情も豊かになって、普通に見ていたら気付けないような白目になる瞬間とかも見れたりするよ。
――白目…。それ見られたくないんじゃないですかね、役者さんも…。
あとね、ゆっくり見たほうが字幕もちゃんと読めるし、急にトイレに行きたくなってもスローで見たら5分後ぐらいに帰ってきても、そんなに話が進んでいないから見逃しがなくなるね。
――結構ゆっくりで見るんですね。
この相談者の方もそれぐらいスローで見てたら、一本一本の満足感がすごいから、「たくさん作品見たい!」って気持ちにならないんじゃないかな?
――そうですね、映画の趣味というのはなくなりそうですよね。あとは、漫画とかはどうですか?
漫画はね。これは僕はやったことないけど、漫画も例えば一日一ページずつのペースで読み進めていけば、一冊読んだ時の満足感がものすごいだろうから、そんなに「いっぱい読もう!」という気持ちにならないんじゃないかな?
――確かに…。大変ですよね。
そうやってゆっくり読めば、主人公が白目になる瞬間とかも見れるんじゃないかな。
――漫画でそんなことあります? 白目を描いていないんですよね?
でも、そういうこともあるかもしれないよ。
――ゆっくり読めばですか?
うん!
――じゃあ、まとめますと、"漫画も映画も逆にゆっくり楽しめ"ってことですかね?
そうだね。それプラス、一日の時間が増やせたら完璧だね!
――ああ、寝る時間をちょっと遅くしたりとか?
だから、それはただ寝る時間を削っているだけで! 何回も言うけど、僕が言いたいのは本来寝てる時間を漫画読んだり、映画を見る時間に充てなさいってことよ。
――あー、はい。なるほど(?)
まあまあまあ、ちゃんと説明すると今日中には終わんないから、また今度にしよう。
――はい、またお願いします。
〈#8につづく〉
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