ハリウッドで20年以上にわたり活躍する人気俳優コリン・ファレルが主演映画「イニシェリン島の精霊」で2023年の「第95回アカデミー賞」で主演男優賞に初ノミネートを果たした。受賞こそならなかったものの、日本でも1月に公開された同作の評判は上々。3月29日からは早くも配信がスタートし、田舎に暮らす素朴な男性を味わい深い佇まいで演じたコリンにも今まで以上に注目が集まっている。鍛え上げられた筋肉がまぶしいアクションスター時代から、すっかり渋さをまとった近年の活躍ぶりまで、名優コリン・ファレルの軌跡を振り返る。
2023年5月に47歳になるコリンは、1998年のドラマデビュー以来、キャリア25年のベテラン俳優。その間、数々のヒットを飛ばした。彼ほどのキャリアを誇る俳優がアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートということ自体意外ではあるのだが、「イニシェリン島の精霊」ではすでに「第79回ベネチア国際映画祭」男優賞や「第80回ゴールデングローブ賞」主演男優賞などを次々と獲得。実力は十分に証明された格好だ。
そんな彼が最初に注目を集めた作品は、べトナム戦争をテーマにした主演映画「タイガーランド」(2000年)。自らの正義に沿って行動する型破りな兵士ローランド・ボズ二等兵を演じ、一躍注目を集めた。
その後も、トム・クルーズの相棒役を務めた「マイノリティ・リポート」(2002年)やサミュエル・L・ジャクソンと共演したアクション作品「S.W.A.T.」(2003年)など話題作に次々と起用され、順調にキャリアを重ねていった。この時期に主演したサスペンスアクション「フォーン・ブース」(2003年)は電話ボックスを舞台にしたユニークな作品。コリンは本編のほとんどすべてを電話ボックスの中で演技するというチャレンジを見事にこなし、商業的にも成功を収めた。
こうしてデビューから数年で彗星のごとくスターダムを駆け上がったコリン。この頃には米人気誌の「最も美しい男50人」や「最もセクシーな男」といった特集企画で名前が挙がるなど、押しも押されもせぬ人気者へと成長した。
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