多部未華子、夫役・生田斗真との共演について語る「とても波長が合って、楽しく撮影ができました」＜幸運なひと＞

夫婦の成長物語を見ていただけたらと

――子どもへの思いや音楽の夢などを抱く咲良ですが、夫のがんを聞いて何を一番に考えていたと思いますか？

何かを一番に選ぶことができない結果、「全部欲しい」につながったんだと思います。もちろん夫は大切ですけど、生活もあれば自分のキャリアもあるのでそれだけでは生きていけない。そこがとてもリアルだなと思いました。たとえ夫ががんになったからと言って、費やす時間配分は人それぞれだと思うので、「もちろん大切だけど夫が一番というわけでもない」という葛藤を、寄り添うご家族の方は抱いているような気がします。

――最後に読者へメッセージをお願いします！

このドラマは悲しい病気の物語ではなくて、一つの出来事をきっかけに夫婦の向き合い方や二人の人生の選択の話だと思うので、ぜひ夫婦の成長物語を見ていただけたらと思います。