続いて四期生によるMCへ。ライブ直前に膝をけがして欠席となった山下葉留花が杖をついて登場。「皆さんに会いたすぎてステージに上がってきちゃいました! 私、はるはるは元気モリモリなので(笑)、ご心配なくです」と笑顔を見せる。
さらに、「このリハーサルをお休みさせていただいたときに、同期のみんなとか先輩方とかスタッフの皆さんから温かいメッセージをたくさんいただいて。もう負けてられない!と思って。この悔しさをバネに今日は盛り上げて、笑顔全力で楽しんでいこうと思います」と、日向坂46のメンバーの温かさと前向きなパワーを感じさせるエピソードを語った。
ここからは懐かしい曲が続く。プロペラ機を模した大型フロートに乗り込んだメンバーたちは、けやき坂46時代の楽曲「ハッピーオーラ」を歌唱。アリーナの外周を移動しながら、サインボールを客席に打ち込んでいった。次もけやき坂46時代の「ひらがなで恋したい」。会場は当時のグループカラーだった緑のペンライトで染まった。
昨日の佐々木美玲に続いて、この日に横浜スタジアムのアナウンス室に入ってウグイス嬢を務めたのは久美。久美の紹介で、富田鈴花と松田好花による弾き語りユニット「花ちゃんず」が登場し、松田の「いつも応援してくださるおひさまの皆さんも4回目のお誕生日ということで、ささやかながらバースデーソングをお送りしたいと思います」という言葉とともに、「ハッピーバースデイ ディア おひさま」と歌った。さらに続けて「ハッピーバースディ ディア 日向坂」と歌い、ファンとともにデビュー4周年を祝った。
そして、久美の「ただいまより始球式を行います!」という紹介で、三期生の山口陽世が登場。少年少女野球の経験がある山口は、実際に横浜スタジアムで始球式を務めたことがある。横浜DeNAベイスターズの前監督、アレックス・ラミレスがキャッチャーとして登場した。緊張からか、山口はミット直前でワンバンするボール球を投げてしまうが、自己最速94kmを誇る美しいピッチングフォームを披露した。
ライブを挟んだMCで、ウグイス嬢を務めた久美は「過去一緊張しちゃって。アレックス・ラミレスさんで、お名前をかんでしまって」と謝罪しつつ、「初めてのウグイス嬢だったので、ご愛嬌~」とかわいく締めた。
短いVTRが流れると、振付家・TAKAHIROの「走り出した君たちはずっと走る。頭から最後までみんなが走る」という言葉とともに、小坂菜緒が「居場所をくれた曲」、久美が「日向坂46にとって欠かせない楽曲」と語る。そして四期生たちが、「ここまで来れたのはこの曲があったから」という言葉とともに「青春の馬」を披露。先輩たちが歌っていたグループを代表する応援歌だが、合宿でこの曲をひたすら練習していた四期生たちにとっても大切な曲で、がむしゃらさと何かを伝えようとする素直な気持ちが光っていた。
さらに全員で「誰よりも高く跳べ!2020」をパフォーマンス。久美の「おひさまー、跳べー!」というあおりに、ファンも「おい、おい!」という大コールで応える。
本編ラストとなったファンへのメッセージソング「知らないうちに愛されていた」では、会場が一体となってサビをシンガロングする。かつては声出しでの応援が当たり前だった「誰よりも高く跳べ!」や、コロナ禍の中で生まれた「知らないうちに愛されていた」を一緒に歌ったことで、グループにとってのポストコロナ時代が見えた瞬間となった。