TVアニメ「スキップとローファー」(毎週火曜夜11:00-11:30/TOKYO MXほか)が4月4日にスタート。第1話では、高校の入学式当日に失敗しまくる主人公・みつみの魅力がたっぷり描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
TVアニメ「スキップとローファー」は、2018年から講談社の月刊漫画雑誌「月刊アフタヌーン」にて連載中の、高松美咲によるスクールライフ・コメディが原作。田舎から上京してきた、勉強はできるけど、距離感が独特でちょっとズレてる女子高生の岩倉美津未(CV:黒沢ともよ)が、個性豊かなクラスメイトたちに影響を与えていく様が描かれる。
第1話「ピカピカ」では、そんな通称“みつみ”が高校の入学式当日を迎えた。
家族や幼なじみで親友の“ふみちゃん”こと、遠山文乃(CV;諸星すみれ)らと別れを告げ、石川県のはしっこにある町から東京に越してきたみつみ。入学式当日の朝、真新しいブレザーに身を包んだ彼女は都会での暮らしに胸を弾ませていた。かたや、お父さんの弟で保護者代わりのナオちゃん(CV: 斎賀みつき)は、みつみがちゃんと学校に辿り着けるか心配そうだ。
みつみが入学する高校は、偏差値が高いことで有名な東京の進学校。みつみは地元で神童と呼ばれるほどの秀才で、「T大の法学部を首席で卒業」→「総務省に入省し、過疎対策に貢献」→「定年後は地元で市長を務め、財政を大幅に改善」→「死んだらお骨は日本海に撒いてもらう」という完璧な人生設計があった。だから、みつみにとって高校3年間はその夢に必要な学力を身につけるためにあるのだ。
そんなしっかり者の彼女なら、通学なんて難なくこなせるのでは?と思いきや、いきなりトラブルが発生。ナオちゃんの心配は的中し、みつみは迷った挙句、通勤ラッシュに巻き込まれて人酔いしてしまうのだった。
さっそく都会の洗礼をくらったみつみ。駅の壁にはりつきながら、理想と現実との差に打ちのめされそうになっていた彼女に手を差し伸べたのが、みつみと同じ高校の制服を着た男の子・志摩聡介(CV:江越彬紀)だ。
金髪で都会的な雰囲気が漂う志摩もまた、この日入学式を迎える新入生。しかし、寝坊したにもかかわらず、のんびりと通学していた途中にみつみを発見したのだった。只ならぬ様子のみつみにためらわず声をかけ、一緒に学校まで行こうと誘ってくれる志摩はまさに救世主。
にもかかわらず、心に余裕のないみつみは貞子のような怖い顔を見せてしまったり、「たかが入学式じゃん」と言って遅刻して焦る自分をフォローしてくれた志摩に「それはあなたにとってでしょ」と八つ当たりしてしまったりと、たくさん粗相してしまう。
それでも気にする様子は一切見せず、学校までみつみと共に走ってくれる志摩。完璧な1日とは到底言えないけれど、彼のような優しい人にも出会えた、みつみの青春の幕開けが淡い色彩でエモーショナルに描かれた。
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