瀬戸康史、妻役を演じた上野樹里の印象について「樹里さんは素直な方なのでうそがありません」<私小説-発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由->

2023/04/07 17:30 配信

ドラマ インタビュー

こだわりのポイントやお気に入りのシーンを明かす


――「夫婦」の愛を描いた物語ですが、「理想の夫婦」とはどんなイメージですか?

上野:子どもの頃は、完成されている大人たちの形であり、すごく大人というイメージでした。今、自分が大人になって考えてみると、そうではないのかもしれないなと思うことが増えました。

友だちとも違うし、親族とも違う、新しい関係である夫婦が、無限の伸びしろや可能性を持って成長し合っていくことはすごく面白いです。

瀬戸:僕はあまり考えたことがないかもしれません。夫婦といえば、父と母のイメージだったので、「理想」と言われると表現しがたいです。

「スペシャルドラマ 私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」前編より(C)テレビ朝日


――こだわりのポイントやお気に入りのシーンなどあれば教えてください。

上野:思い立ったら「ペンが追いつかない!」というくらいあふれ出ているジンの思いや躍動感、熱量を感じるシーンが多くあるのですが、そういうシーンを見て、ジンがいまどんなふうになっているか、何を考えているのかを感じ取れるはずなので、ジンの一つ一つのしぐさやせりふに注目していただければと思います。

ジンの心がどういうふうに移ろっていくのかというのは予測がなかなか難しいのですが、視聴者の方には、優美を通して、ジンの魅力を感じていただければうれしいです。


瀬戸:僕は夫婦の何気ない日常が、この作品で伝えたいことのテーマの一つでもあると思っています。僕自身、夫婦の日常のシーンがすごく好きなので、皆さんにも特別ではない夫婦の会話や日常を感じていただければなと思います。

――視聴者の方にメッセージをお願いします。

瀬戸:愛の物語です。今の時代、人との距離の取り方がすごく難しいと思うんです。いろいろなことを気にしなければいけないですが、もう少しシンプルに行こうよと思える作品だと思っています。

心のモヤモヤが晴れたり、ずっしりと抱えていた荷が下りるようなドラマにもなっているかと思います。一方で、見てほっこりするだけではなく、優しい気持ちになったり、何かを考えるきっかけになればいいなと思います。

上野:本当に温かい気持ちになりますし、ハンデがあっても、しっかりと互いの心と心がつながっていれば、前を向いて歩ける夫婦の物語です。

見た目で判断したりせず、人と違った個性を受け止めて応援できるような方々が増えるような影響のあるドラマになっていればいいなと思っています。