萩原利久×八木勇征「好きな気持ちにまっすぐな2人は“尊い”」、大バズドラマ「美しい彼」のブレイクを語る

2023/04/10 08:30 配信

映画 インタビュー

「劇場版 美しい彼~eternal~」でW主演を務める萩原利久と八木勇征 撮影=梁瀬玉実

萩原利久八木勇征のW主演による「劇場版 美しい彼~eternal~」が4月7日に公開。本作は2021年11月からMBSドラマ特区枠で放送された、本屋大賞受賞作家・凪良ゆうの原作をもとにしたドラマ「美しい彼」の劇場版。ドラマシーズン1ではスクールカーストの底辺にいる平良一成(萩原)と頂点に君臨するキング・清居奏(八木)のもどかしく切ない初恋が綴られ、シーズン2に続いて本作で2人のその後が展開する。シーズン1(現在はNetflix、Hulu、Paraviなど一部VODで配信中)は国内のみならず海外でも大反響を呼んで萩原と八木は大ブレイクを果たし、再編集版の映画「美しい彼~special edit version~」も劇場公開された。今回、萩原と八木に作品への思いや映画化の喜び、作品を通して感じた恋愛観などを語ってもらった。

出演する前には想像もしていなかったことが、いくつも起きた


――まず、映画化の話を聞いたときの感想を教えてください。

萩原:とにかく早かったです。シーズン1の放送が終わって数ヶ月後にシーズン2と映画化の話を頂きました。それだけ続編を望む方が多かったからこそで、もちろん嬉しかったですけど、驚きが大きかったです。

八木:自分自身初めてW主演させてもらった作品がこんなに早く映画化が決まって嬉しかったですし、また利久とお芝居ができることにワクワクしました。

――このシリーズに出演してお2人とも大ブレイクしましたが、出演する前と後ではどのように変わりましたか?

萩原:いや、なんか、もう。

八木:うん、ほんとに全然違う。

萩原:反響という面では未だに感じています。シーズン1が始まる前には想像さえしてなかったことがいくつも起きてる感じです。

――それは嬉しいという感覚ですか?それとも怖いというようなプレッシャーを感じますか?

萩原:怖いというかびっくりというかいろいろです。1つ1つの感情が初めましてって感じです。

八木:日本だけじゃなく海外からも、SNSを通して自分は読めない言葉でブワーって来てるのを見たとき、僕も驚きました。いろんな方に伝わっているのが表現者としてシンプルに嬉しかったです。

――映画化でスケールアップしたと感じたことはありましたか?

萩原:うーん…。

八木:なんだろう…。

――お弁当が豪華になったとかでもいいですけど。

萩原:お弁当!(笑)確かにちょっと豪華になった!

八木:なったね!

萩原:でも、良い意味でやることはドラマでも映画でも変わってないんですよ。シーズン2と映画を一緒に撮ったということもありますけど、再編集版の「美しい彼~special edit version~」がスクリーンで上映しても成り立つくらい、シーズン1のときから丁寧に撮ってました。

八木:周りの方々からもシーズン1の時から「映画を見てるみたい」と言ってもらえることが多かったです。映像美も含めて僕も映画のように感じているので改めてすごい作品だなと思います。

萩原利久撮影=梁瀬玉実


作品を通して感じたそれぞれの恋愛観


――この「美しい彼」は人を好きになることのしんどさとともに恋愛のすばらしさも再認識させてくれますが、お2人はどう感じられたでしょうか?

萩原:恋愛の形はいろいろだとは思うけど、ここまですれ違ってこじらせているのを見ると、伝えるって大事だなって思います。「言わなくてもわかってくれてるだろう」とか思いがちだし、伝えることって面倒くさかったりするけど、伝える努力をすることでいい関係になれることは多いと思います。

八木:自分が(誰かを)好きだと思う気持ちに正直でまっすぐな2人は素敵で尊いと感じます。ここまで愛することができる対象がいるっていうこと自体、僕からすると素晴らしいことで、この人のためならがんばれるってすごいことだと思います。

――演じた役柄の共感できる部分と自分とは違う部分を教えてください。

八木:好きな人に対して、回りが見えなくなるほど夢中になるのはわかります。違うのは恥ずかしくて「好き」という言葉も言えないという点ですかね。僕は好きなら「好き」って伝えると思います。

萩原:平良に関して共感できるのは、平良にとって清居は信仰に近い自分にとって絶対的な対象ですけど、そういう存在があるというところですね。逆に言うとそこだけで他は全部違います。

――萩原さんにとってその存在は誰ですか?

萩原:バスケットボール選手のステフィン・カリーです。小中学生のときから自分にとって圧倒的というか絶対的な存在で、彼を中心に日々生きていました。だから平良の感覚は少なからず理解できます。

八木勇征撮影=梁瀬玉実

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