池松壮亮、いつの間にか素顔も“仮面ライダー化”「自分じゃ分からないけど…」

2023/04/09 15:59 配信

映画 会見

舞台あいさつに登壇した池松壮亮と柄本佑(写真左から)撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)

公開中の映画「シン・仮面ライダー」の大ヒット御礼舞台あいさつが4月9日に都内で行われ、キャストの池松壮亮浜辺美波柄本佑森山未來と、脚本・監督を務めた庵野秀明が登壇。今だからこそ語れる撮影秘話を披露した。

池松「たくさん愛していただきありがとうございます」


同作は、現代を舞台に新たな「仮面ライダー」の物語をつづった“生誕50周年企画作品”。池松は主人公の本郷猛/仮面ライダー、浜辺はヒロインの緑川ルリ子に扮(ふん)し、柄本が⼀⽂字隼人/仮面ライダー第2号、森山が物語のキーパーソンであるルリ子の兄・緑川イチロー/仮面ライダー第0号を演じている。

本編上映後に開催された舞台あいさつは全国の映画館でもライブビューイングされ、池松は「これまで見てくれた方、何度も何度も足を運んでくださっている方が僕の周りにもたくさんいました。皆さんにたくさん愛していただき、本当にありがとうございます」と感謝の思いを。また、浜辺も「私のところにもこれまでとは違った深い感想やコメントが届いており、すごく励まされています」と喜びを語った。

トークセッションでは、庵野監督が進行役を担当。撮影現場の印象を聞かれた森山が「ライダースーツはかっこいいけど動きが制限されて大変だった」と苦労したエピソードを披露すると、柄本も「着ているほうが動きづらい(笑)」と同意。森山は「めちゃくちゃ汗をかくけど皮膚呼吸ができない感じで、すぐに体が冷えていく」と、体力勝負だった現場の様子を振り返った。

浜辺美波撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)

庵野監督「ラインの幅にはこだわった。そこが肝です」


俳優陣の苦労話を聞いていた庵野監督はライダースーツに対して強い思い入れがあったようで「50年前の『仮面ライダー』の印象に近づけたかったからラインの幅にはこだわった。そこが肝です」とライダースーツのデザインに関するこだわりを語りながら、「あまり50年前に近づき過ぎても離れ過ぎても面白くない。初めて見た人でもそんなに違和感を覚えないように、50年前の面白いところをどうやって混ぜていくか。そのバランスには苦労しました」と制作秘話を明かした。

衣装の話では仮面ライダーの“面”に関するエピソードも。柄本いわく「今は違うけど池ちゃん、仮面ライダーの面を取っても“面をしているような感じ”だったよね」と、池松の素顔がどんどん“仮面ライダー化”してきたと暴露。森山から「池松くんの顔が複眼に!?」とツッコまれる中、追い打ちをかけるかのように浜辺からも「追撮の時に当時の顔に戻っていた」という証言が。

これに池松は「自分じゃ分からないけど…」と困惑するが、柄本から「例えば、役者って監督さんに似てきたりすることってない?」と話を振られ、「それは絶対あると思います」と納得した様子だった。

◆取材・文=小池貴之