ダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンが9日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ対中日ドラゴンズ戦の始球式に登場。2021年9月23日同所で行った始球式以来、7回目のセレモニアピッチ(始球式)への登板となった。
これまでのダチョウ倶楽部の始球式と言えばお約束芸。昨年の5月11日に61歳で亡くなった上島竜兵さんとの「押すなよ、押すなよ」や対戦相手へケンカ腰で詰め寄り、「仲直りのチュー」で和解し球場を盛り上げ、これまで佐野恵太や、神里和毅がお約束に加担しファンを喜ばせていた。
快晴の下、大型ビジョンには過去のダチョウ倶楽部の始球式映像が流れ、歴代のチューシーンが流れ、ダチョウ倶楽部登場の場内アナウンスが流れると、寺門はDeNA監督の三浦大輔さながらのリーゼントスタイルで登場。球団のチアガール「ディアーナ」を引き連れ、いざ投球と言うタイミングで、ディアーナと観客を巻き込んでの「どーぞ、どーぞ」の結果、肥後が投球することに。
バッターボックスには入江大生が立ち、キャッチャーには、今季からスタッフになった高城俊人が務めた。肥後渾身の一球は、入江が見事にセンター方向に運ぶと、寺門と共に大激怒。仲裁に入ったキャッチャーの高城が肥後と手持ちのアクリル板越しのお約束のチューを交わすと、入江も巻き込まれ肥後とキスをして球場を沸かせた。
始球式後に囲み取材に応じた肥後は、過去の始球式シーンが流れたことについて問われると、少し間を空けながら「正直、もう涙出てきました」と一言。寺門は「でも逆に晴れた気分で見れた。明るく元気な竜ちゃんか蘇った感じで、忘れないでいいよって気持ちになりましたよ」と続けた。
昨年の上島さんの訃報を受けた直後、DeNAの公式ツイッターに上島さんの最後の登板となった21年の始球式の写真を添え、「これまで横浜スタジアムにたくさんの笑顔を届けていただき、ありがとうございました。球場で共有させていただいた時間は、一生忘れません」と追悼していた。
※高城俊人の高は正しくは「はしご高」