テレビでは見られない、太田光の独り芝居に注目!

2017/06/26 17:58 配信

バラエティー インタビュー

爆笑問題(太田光田中裕二)の「ツーショットシリーズ」第13弾、「2017年度版 漫才 爆笑問題のツーショット」が発売中。国家情勢から政治、経済、スポーツ、芸能まで、2016年度の出来事を題材にした60分後超えのノンストップ漫才が収録されている。そんな本作の見どころなどについて、2人に話を聞いた。

爆笑問題・太田光(右)と田中裕二(左)に、DVD「2017年度版 漫才 爆笑問題のツーショット」についてインタビュー!


本番の2日前まで、内容は未完成!?


――ライブ終了後、太田さんが「やりたいネタがいっぱいあった」とおっしゃっていましたが、ボツになったネタどれくらいあったんですか?

田中:ボツになったネタはいっぱいあるね。

太田:倍以上あるね。

田中:半分くらいになっていますよ。単純にネタの数だけでいうと毎回バラバラで、だいたいネタ30~40個で1時間くらいですね。今回は太田が動き回るネタが今までで一番多かったので、一番ネタの数が少ないです。いつも40~50個くらいネタを作って、そこから、ちょっと「弱いな」「しゃべりづらいな」というのを外していくんです。最初に、通しでやった時は2時間くらいになりましたね。

太田:お化け屋敷のネタは外しちゃったね。あの、お化け屋敷! あれは、面白かったんだけどね。血だらけで出てきてね(笑)。

田中:終りが分かりづらかったんだよ。ちょっとシュールだったからね(苦笑)。

――最初の段階でネタは40~50個くらいあったとおっしゃいましたが、どのようにして考えられているのですか?

田中:作家さんと太田で、まずはネタ出しをするんです。このDVDのジャケットになっているトランプとかの時事ネタを。

太田:デジタルです!

田中:とか…

太田:デジタルです…!(笑)

田中:もう、余計なこと言わないの!(笑)。

太田:ネタ出しは、デジタルなんですよ(笑)。

田中:メールでね、送られてくるっていうことです (笑)。で、そういう時事ネタはもちろん、最近の風潮からそれぞれネタを自由に出すんです。そこから太田がやるネタを選んで、書くんです。っていうのを1日平均すると4ネタくらい、それをずっと1カ月以上かけてやるんです。でも、かっちりした感じではなくて、荒い感じの内容を作るんです。そこから、なんとなく受けそうなネタを僕が選んでいて、1個1個ネタを掘り下げていくんです。

今回、太田が結構動き回っていましたが、あれはこの段階で生まれたんです。最初のネタの段階では、あんな動きは誰も指定していないんですよ(苦笑)。で、そこから広げていったり、脱線していったりして…そうなると、ネタの数も少なくなったりするんですよ。台本通りにやるのもあるし、そこからお芝居が「うわっ」と続いて延びるネタもあるし。そういう作業を続けて、(ライブの)2日前くらいにネタの順番と内容が正式に決まるんです。

――結構、ギリギリですね。

田中:前々日、前日に練習して、当日に練習して、本番ですね。だから、本番までに通しでやるのって5~6回だよね。

太田:そうだね。通してやるのは。

田中:1回通しでやると1時間半から2時間掛っちゃうんで、そんなに練習できないんです。