孤独な賞金稼ぎだったマンダロリアンのマンドーが、愛くるしいジェダイのグローグーと出会ったことで思わぬ冒険に身を投じていくドラマ「マンダロリアン」シーズン3の第7話が、4月12日に配信。シーズン3も最終話直前ということで、8月配信予定のドラマ「アソーカ(原題)」への伏線とも取れるセリフもいろいろと登場し、盛り上がりを見せている。帝国時代に核を使用されるも母星マンダロアが無事であることをマンドーから伝えられたマンダロリアンたちは、かつて分裂した宗派を統合し、母星への帰還を目指すことに。第7話では、主人公のマンドーことディン・ジャリンが属する「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」と、ボ=カターン・クライズがかつて率いた「デス・ウォッチ」の面々が惑星ネヴァロで初めて対峙(たいじ)。クライマックスへ向けて、息をのむ展開の連続となった。(以下、ネタバレを含みます)
ドラマ「マンダロリアン」は、「スター・ウォーズ」シリーズをこよなく愛する製作陣が「ジョージ・ルーカスがもし今、続編を作るとしたら」という発想の下、丁寧に作り上げたシリーズ。反乱軍のルーク・スカイウォーカーが、帝国軍のダース・ベイダーへの最後の戦いに挑んだ、映画「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」と、新たなる3部作の1作目「フォースの覚醒(エピソード7)」の間に位置する物語で、2019年にシーズン1、2020年にシーズン2、そして最新作となるシーズン3が毎週水曜にディズニープラスで配信中だ。
マンダロアを本拠地とした「ナイト・アウル」から派生した「デス・ウォッチ」と、決して素顔を見せず、マンダロア近くの惑星で生活していた「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」は、顔を合わせたこともないのに互いに憎しみ合う存在だった。しかし、帝国に母星を破壊され、宗派に関係なく、散り散りになっていたマンダロリアンたちは、“ザ・ウォッチ”のリーダー的存在であるアーマラーの提案で、一つの存在となって母星に戻ろうとしていた。二つの宗派の間を取り持つのは、かつてマンダロリアンの首都を統治していた由緒あるクライズ家の娘、ボ=カターンだ。マンドーをきっかけに、“ザ・ウォッチ”に仲間入りし、能力や人間性を認められたボ=カターンは、両宗派の人々に声をかけ、マンダロアにて移住の準備を整えようとする。
マンダロアへ旅立つ前に、ネヴァロの上級監督官グリーフ・カルガからグローグーにプレゼントが贈られる。元帝国軍の戦闘用ドロイドでありながら、シーズン1でグローグーを守り抜いたIG-11が、小さなアンゼラ人の手によって操縦型ドロイドIG-12に改造されたのだ。胸の部分に操縦席があり、YES/NOボタンで意思表示をすることもできる。
うまく話せないが言葉は理解できるグローグーは、うれしそうに奇声を上げながら、IG-12に駆け寄り、カルガの手で操縦席へ。その後はうれしさのあまりYESボタンを連打しながら、街へと繰り出していく。しかし、操縦で力加減を調整するのは難しいらしく、手にしたフルーツを潰してしまい、上唇を噛んで悔しがるのだった。
そんなほっこりシーンもつかの間、第3話でドクター・パーシングを罠にはめた元帝国軍の通信士官が、歓楽街の外れで移送船から姿を消した将軍モフ・ギデオンのホログラムにマンダロリアンの動きを報告。それを聞いたモフ・ギデオンは、ホログラムでの「シャドー評議会」に集まった帝国の残党たちにマンダロリアンの殲滅を宣言するのだった。帝国の残党の存在は、シーズン3の序盤から確認されていたが、その規模は不明だった。しかし、残党は各惑星にいるらしく、さらに上層部が8人以上集っていることから兵士も相当な数がいると予想される。
その答えは、くしくもマンダロアで明かされる。ボ=カターンとマンドー&IG-12に乗ったグローグー、双方の宗派から志願した腕の立つ者らによる捜索隊は、マンダロアで仲間の生き残りに出くわす。彼らは帝国の攻撃を受けた際に必死に逃げ回り、何とか生き残ったが、それ以来、壮絶な日々を過ごしてきたらしく疲弊しきっていた。ボ=カターンらは第一声が「食料はあるか?」だった仲間をねぎらい、負傷者の治療も行う。そして、負傷者は母艦へと送り、自分たちはマンダロリアンにとっての聖地である鍛冶場へと向かう。
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