横山裕&川原瑛都によるハートフル・コメディーが再び開幕 土曜夜を優しく包み込む<帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし>

2023/04/15 12:50 配信

ドラマ レビュー

見えない部分も描く丁寧なドラマ


情報解禁時から「2年ぶりにあの癒やしの時間をまた過ごせるんだ…ありがとうテレ朝さん」と歓喜の涙を流した。そんな私に、宣伝担当さんから「お願いがあって…試写記事をやりませんか?」とありがたいお誘いをもらったので、今回も全力レビューをしていく。

第1話を見終わった瞬間、自分の心が満たされたことに気が付いた。私たちが見られなかった期間も、狩野は自堕落な日々を送りながら、コタローとの日々もしっかりと過ごしていたんだなと思わせてくれた。

コタローの送り迎えをすることはなくなったけれど、狩野たちは毎朝、小学生になったコタローを見送っていたという事実を知り、その変わらぬ関係性にほっこりしたし、前作で狩野が言っていた「強さっつうのは『ライバル』がいた方が強くなれんだよ」「一緒に強くなるぞ」は実行されていたと分かり、うれしくなる。

見えないはずの部分、言葉を借りるなら「存在するはずのない記憶」を「コタローたちと私たちはこうやって一緒に過ごしてきたよね…懐かしいよね」と押し付けがましくない程度にふわっと共有してくれるような柔らかいその描写に「そうだったかもしれない…」とうなずいたのはここだけの話である。

切磋琢磨(せっさたくま)しながら、それぞれのペースで強く、成長してきたコタローと狩野。その姿が第1話では丁寧に描かれている。何度も見返して変わらないところ、変わったところを見つけてもらえればと思う。