――コズミックの3人、スバル役の井上想良さん、コスモ役の山下幸輝さん、ギンガ役の松本大輝さんについても聞かせてください。
コズミックは情報解禁したときに「カッコいい!」と思ってもらいたかったので、3人のバランス含めすごく悩みました。井上さんは、スバルの憎めなさ、やっていることはめちゃくちゃでも「仕方ないな~」って許されてしまう感じに通ずるところがあるなと思って。現場でも周りをすごくよく見ていて、気遣いができる方。スバルって、女たらしというより"人たらし"だと思うんです。カッコいいけどかわいげがある、スルッと人のふところに入りやすいところがいいなと思ってお願いしました。
山下さんは「君の花になる」(TBS系)で解禁ビジュアルを見たときに「コスモくんっぽい」と思ったんです。無意識なあざとさ、天性のかわいさがコスモに近いと感じました。最初にまだヘアメイクもせず本読みをしたときから、(琴乃役の)石井さんが山下さんを見て「コスモくんだ…」と言ってくれて安心しました。現場でも、コスモは出番も多いし、ワーッと喋るタイプのキャラクターだからセリフも長くて大変だったと思いますが、NGもほとんどなく完璧に演じてくださいました。
ギンガは特に悩んだキャスティングでした。というのも、ミツクリの出番をドラマオリジナルで入れているので、台本が完成するまでギンガがどういう役どころになるのか決まらない。それに、コズミックとして個性はバラバラながらもまとまって見えるようにしたくて、井上さん・山下さんとのバランスも重視したい。松本さんのことは「ウルトラマンデッカー」で存じ上げていましたが、ギンガは役のイメージとしては真逆。でも透明感があって魅力的な目力を持っている松本さんが、冷徹でちょっと不器用なギンガを演じたら素敵だろうと思いました。役とご本人のキャラクターは大きく違いますが、それを楽しんで演じてくれていたと思います。ミツクリとのシーン、特に楽しみにしていただきたいです!
――楽しみです!ドラマオリジナル要素があるというミツクリ役の平井亜門さんについてはいかがですか?
ミツクリって、本人も自分の感情を理解できていないのが面白さだと思うんです。原作を読んでいらっしゃる方はわかると思うんですが、ギンガに対して「え、どういうこと?」と思うような発言が多い。だからこそ役作りはとても難しかったと思うのですが、すごく素敵に演じてくれています。
平井さんご自身はすごくおもしろい方です。関西出身で、信じられない声の大きさとコテコテの関西弁でずっと喋っているのですが、撮影の「よーい、はい!」から「カット!」までの間だけ完全にミツクリ。切り替えがすごいです。あと、ドラマでは(原作絵とは違って)開眼せずには描けなかったんですが(笑)、目がすごく印象的で。何を考えているのかわからないミステリアスな感じが出ていると思います。
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