櫻坂46・大園玲に「ダメな男との恋愛も人生の幅を広げる」と漫画家・鳥飼茜が進言<最強の時間割>

2023/04/17 17:00 配信

バラエティー

「奇抜なことを仕事にするなら精神と身体は健全じゃないと」


「サターンリターン」では、「最近の人たちが共通して持っている不安に対しての道筋を描きたかった」と語る鳥飼。そのために、鳥飼はある台詞に強いメッセージを込めたという。その台詞とは、最終巻でやりがいを失ってしまった若い男性の編集者に上司である編集長が放った言葉。

「人生には人生にはお前専用の試練が必ず訪れる。でもそれは大人になるための危機でチャンスだ。〇〇を逃すな。〇〇逃げるな」

今回の授業では、〇〇に当てはまる台詞を生徒全員で予想。「目の前を逃すな。走ることから逃げるな」「一歩を逃すな。後ろへ逃げるな」「今日だけ逃すな。今日だけ逃げるな」など、それぞれの個性が反映された意見が飛び出す。

実際に漫画で使われたのは、「グッとくる瞬間を逃すな。腹にくる瞬間から逃げるな」というもの。鳥飼曰く、グッとくる瞬間とは「自分が好きなこと」で、腹にくる瞬間とは「自分が嫌いなこと」。自分の好き嫌いを突き詰めていくことの大切さをこの台詞に込めた。さらに具体的には、「嫌だな」「いいな」という風に何かしら自分の心が動いた瞬間、「なぜか?」と自分に問う癖をつけると良いそう。そうすることで自分の好き嫌いが明確になり、ひいては自分の適性が見えてくると鳥飼は熱弁した。

最後に「かっこいい大人とは?」という質問に、鳥飼は一枚の絵を提示する。そこに描かれていたのは、夜に寝ている人。その真意について、鳥飼は「奇抜なことを仕事にするなら精神と身体は健全じゃないといけない」と語る。

漫画家は寝る時間も起きる時間も自由だが、寝ない日が続くと精神はどんどんすり減っていき、しまいには漫画の闇にのまれてしまう。だからこそ、早寝早起きで健全な心と身体を保つことが大事だという。健康で健全でいながらにして不健全なものを提供するーーそれが漫画家・鳥飼茜のスタンスだ。

鳥飼茜から「心に刺さる女のリアル」を学ぶラランド、櫻坂46・大園玲ら(C)TVer

■文/苫とり子